5.果報は寝て待て
『編集会議/営業会議』

企画採用への最終関門は、編集会議です。あなたの出版企画について、多くの費用や人々のテクニックを投入する書籍制作を始めて構わないかどうか、書籍編集部の編集長ら、版元の出版責任者が最終判断をくだす場です。版元や企画内容によっては、社内で何段階もの会議を経ることがあります。「売る価値がある本かどうか」、営業担当部によるシビアな目も光ります。あなたが編集会議に出席して発言できる可能性は、残念ながら無いと思っておいたほうがいいでしょう。それは担当プロデューサーも同様です。オファーをくださった編集者が孤軍奮闘して、企画の採用へ向けて責任者を説得してくださいます。この点、書籍編集部の編集長などの決裁権者が、自らオファーをくださった場合は断然有利ですね。これらの会議は、部外者にとってコントロール不可能な聖域なので、われわれは吉報を待つしかありません。

絵と文/長嶺超輝 協力/しらくまももこ