本を出版したい人と出版社をつなぐNPO法人 企画のたまご屋さんでは、誰でも出版企画を応募できる商業出版支援サービス「ほんたま」を運営しています。
サービス立ち上げから19年の間に、約770冊の本がほんたまを通して出版されました。ビジネス、実用、健康、スピリチュアルなど多彩なジャンルで出版を実現し、30万部以上のベストセラーや、何度も重版されているロングセラーも生まれています。
この記事では、ほんたまの上手な使い方を解説します。これから本を出版したい人はもちろん、2冊目、3冊目の出版を目指す人にも役立つ内容です。
商業出版向けの企画が「無料」で応募できます
本を出版する方法には、著者がお金を払う「自費出版」と、出版社がお金を払う「商業出版」があります。
自費出版の最大の魅力は、必ず本が出版できることです。しかし、少なくとも300万円ほどの費用を負担しなければなりません。
その点、商業出版なら、お金を払う必要はありません。ただし、出版社に企画を採用してもらえなければ、本は出版されません。
このように、自費出版にも商業出版にも、それぞれメリット・デメリットがありますが、2つの方法のいいところをミックスして出版の夢を叶えることができれば、理想的だと思いませんか?
企画のたまご屋さんの商業出版支援サービス「ほんたま」は、限りなくこの理想に近づくように設計されています。
まず、出版企画は無料で応募できます。
その中から、当団体の出版プロデューサーの目に留まった企画を、サービスに登録している編集者に、メールで一斉に配信します。
メールを見た編集者が企画に興味を示したら、応募者との打ち合わせを設定し、企画が採用されるようサポートしていきます。
応募だけではなく、採用までのサポートも無料で行っています。企画が採用されても、不採用だったとしても、無料です。
晴れて採用!となり、本が出版された場合のみ、印税の3割を手数料として頂戴しています。例えば、印税が10万円だったら、著者が7万円・当団体が3万円の割合で配分します。
手数料は、出版社から振り込まれる印税の中から支払われるので、著者が身銭を切ることはありません。
うれしいことに、ほんたまにはリピーターも多く、10回目の挑戦でチャンスを叶えた方や、2冊目、3冊目の本を出版した方もいます。
また、ほんたまを利用してデビューし、今や何冊も本を出版している売れっ子著者もいます。
自費出版よりもはるかに少ない費用で、商業出版のチャンスが広がる。それが、ほんたまの大きな魅力です。
応募は「いつでも」「どこでも」「誰でも」「何度でも」
出版企画は、ホームページ内のエントリーフォームから応募できます。早朝や深夜、年末年始も、24時間365日受け付けています。
商業出版を目指している人なら、出版社への企画持ち込みも検討しているかもしれません。しかし、地方や海外に住んでいる人が、都内の出版社まで足を運ぶには、時間もお金もかかります。
その点、ほんたまなら、自宅から一歩も出ずに企画が応募できます。
ビジネスや専門分野で目立った成果を上げている人や、SNSのフォロワーが多いインフルエンサーなら、黙っていても商業出版の話を持ち掛けられるかもしれません。
そこまでの影響力がない人でも、ほんたまを利用すれば、出版できるチャンスはあります。
無名の人の企画でも、キラリと光る箇所があれば、それを見逃さない編集者はいるものです。
残念ながら、ほんたまに応募された企画のすべてを、編集者に紹介できるわけではありません。しかし、そこであきらめずに何度も挑戦した結果、採用を勝ち取った人は何名もいます。
企画は何度でも応募できるので、一度ダメでも、より魅力的な企画書になるようブラッシュアップして、繰り返し挑戦してください。企画書へのアドバイスが欲しい方は、毎月開催しているセミナーも、ぜひご利用ください。
1000名以上の編集者にあなたの企画が届く!
出版社に企画を持ち込んだ経験がある人ならわかると思いますが、何社も回るのは、案外労力がかかるものです。
メールや郵送で持ち込みを受け付けている出版社もありますが、何通も送るのは手間がかかりますし、返事がないこともしばしば。
ただ、企画を見てくれる編集者が多ければ多いほど、採用される確率は上がるので、大変でも、なるべく多くの出版社にあたることが大事なのは事実です。
例えば、A社では「自費出版でしか出せないね」と言われた企画が、B社では採用されベストセラーになるなど、同じ企画でも出版社が違えば、判断が変わることは多々あります。
企画のたまご屋さんでは、平日の毎朝9時に、約1000名の登録編集者宛に、ほんたま応募作から選ばれた企画を、メールで一斉に配信しています。
中には、何社からも問い合わせがあり、取り合いになる企画もあります。
一方、問い合わせがあったのは1社だけですが、本はベストセラーとなり、大化けしたケースもあります。
登録編集者の中には、誰もが知る大手の出版社に勤務する方もいれば、規模は小さくても、個性的な本づくりで知られる出版社の方もいます。
あなたの企画は、どの出版社の、どんな編集者の琴線に触れるのでしょうか?
いずれにしても、ほんたまを通じて、著者と編集者にとって最高の出会いがあるよう、私たちは出版を支援する活動を続けています。