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2019 年 06 月 20 日

「このがん治療でいいのか?」と悩んでいる人のための本 読むセカンドオピニオン

著者:

佐藤 典宏

出版社:

時事通信社
医療実用書

間違った情報に振り回されてはいけない。がん治療は情報戦

もし、がんになってしまったら、どうしますか? 病院の選択、治療の選択、療養の選択……。なかでも、治療法には、さまざまな選択があります。しかし、まずは「なぜ、それを選ぶのか?」ということを考えてみたほうがいいかもしれません。自分が当たり前だと思って選択している根拠が、もしかしたら、自分の思い込みによる間違った情報かもしれないのです。

“進行がんであっても、抗がん剤治療でステージが下がることで5年以上の長期生存も期待できる”

がんのステージは下がることがないと思っている人は多いのではないでしょうか。

ステージⅣのがんに対しては、ほとんどの患者さんで全身化学療法(抗がん剤治療)が行われます。これは、根治を目指すのではなく、症状を緩和したり、進行を遅らせることが目的でした。しかし、最近ではより効果が高い抗がん剤が導入されています。それにより、がんが小さくなったり、他臓器の転移したがんが消えることによって、原発巣の切除手術ができるケースが出てきています。つまり、ステージが下がる(ダウンステージング)可能性があるのです。

また、副作用がつらいと言われる抗がん剤治療ですが、こんなエビデンスもあります。

“抗がん剤の副作用が出たほうが、出ないときよりも死亡リスクが57%低下”

抗がん剤治療の副作用の一つに、白血球をつくる骨髄の活動の低下があります。白血球の一種である好中球は免疫細胞であり、感染から体を守る上でとても大切な役割をしているため、減少してしまうと感染のリスクが高まります。もし、細菌やウイルスに感染した場合、腹痛や下痢、吐き気の腹部症状や口内炎、鼻水、咽頭痛、発熱、寒気、関節痛などの症状が起こるのです。

しかし、乳がん患者を対象にした調査で、好中球減少がみられた患者では、好中球減少がみられなかった患者に比べて明らかに全生存期間が長かったという結果になりました。同じような結果は、他のがんでも報告されています。つまり、つらい副作用は、治療経過が良い見通しのサインでもあるのです。そう考えると、つらい副作用もポジティブにとらえることができるかもしれません。

2人に1人ががんになるといわれている時代。決して、がんは他人事とは言えないのが現実。よりよい治療を受け、リスクを減らすためには、エビデンスに基づいた情報が必須です。根拠がない思い込みが多いことに気づかせてくれる本です。(中山寒稀)

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