横座りや足組みは、体のゆがみの原因になるからよくないとは思いながらも、ついついやってしまいませんか? 実は、それらが体のゆがみの原因になるという考え方自体が間違いなのだそうです。本書『筋ツイスト』によると、横座りや足組みは、無意識のうちに行っている筋ツイスト。筋肉がねじれる方向にあわせてバランスを取っており、リラックスして疲れをリセットする姿勢なのだといいます。
筋ツイストとは、筋肉をねじり、手を放した時に反動で筋肉が戻るという動きを利用したセルフ整体のこと。その効果は次の5つになります。
筋ツイストを行うために、まずは自分の体の筋肉の流れを知ること。「右重心タイプ」と「左重心タイプ」の2つのタイプに分けられます。足の組み方やショルダーバックをかけ方など、無意識にとる体勢から、どちらのタイプかを判断し、筋肉の流れに合わせたねじり方をすることが必要です。
例えば、「体幹の筋ツイスト」(左重心タイプ)であれば、次のようになります。
“1.椅子に座って両脚を投げ出し、右のかかとを左のすねの上(足首の少し上)に乗せます。
2.自然な形で組んだ腕を右へスライドさせるようにして、息を吐きながら上体をねじります。このとき首は動かさず、まっすぐ前に向けたままにします。
3.ねじった体勢で3回呼吸し、息を4回目に吸ったときに反動を使いながら元に戻ります。“
「体幹の筋ツイスト」の効果は、腰痛、背中の痛みやつっぱり、首や肩のコリ、脇の痛み、つっぱりなど。体のねじれがリセットされ、左右にズレた重心が真ん中に戻ってきます。
やり方にコツがあるものの、写真や図でわかりやすく説明されています。筋ツイストのほか、マウスの持ち方を変えるだけの筋肉のリセット法など、オフィスでデスクワークの合間にできるものも多いので、手軽な整体として取り入れるのもいいかもしれません。いそがしい時ほど、体は凝り固まっていきます。時間がなくても、ちょっとした工夫で楽になれるのはうれしいですね。(中山寒稀)
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