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2021 年 04 月 06 日

がん手術を成功にみちびくプレハビリテーション 専門医が語る がんとわかってから始められる7つのこと

著者:

佐藤 典宏

出版社:

大月書店
医療健康実用書

がんを告知されてからでも大丈夫。手術の成功のために実践したい7か条

本書によると、毎年100万人を超える人ががんを発症し、今後も増え続けると予想されています。がんは、もはや他人事ではありません。もし、自分ががんを宣告され、手術を受けることになったら、信頼する医師にすべてを委ねるしかないのでしょうか。

長年、がん手術に携わってきた著者の佐藤典宏氏は、手術の成功は「患者さん自身の手術に向けての準備」にかかっているといいます。実は、がん手術が決まった患者は、不安を抱えながら、ひたすら手術の日を待つ人が多いそうです。しかし、外科医がどんなに完璧な手術をしたところで、患者の持病や体力、食事、喫煙などの生活習慣が原因で、合併症や手術後の回復に影響が出てしまいます。 がんを宣告されてから、「手術の日まで時間がないから無駄だ」と思うかもしれません。しかし、たとえ短期間であっても、手術の準備や生活改善することが、治癒率や生存期間によい影響が出てくる可能性があると著者は言っています。

本書では、がん手術を成功にみちびく準備である「プレハビリテーション」として、何をすべきかを紹介しています。

“がんの手術前にやるべき7か条

1.運動(有酸素運動+レジスタンス運動)

2.食事療法による栄養サポート(タンパクを意識)

3.精神的ケア(専門医受診や不安を軽減するための瞑想など)

4.口腔ケア(歯科医受診)

5.禁煙(喫煙者)および呼吸訓練(とくに高齢者や慢性の呼吸器疾患がある人)

6.サルコペニア(筋肉やせ)の人は運動(筋トレ)+タンパク質強化

7.プロバイオティクスによる腸内環境改善”

この7か条をすべてやる必要はなく、自分に必要なものをピックアップして、個別のプレハビリテーションプログラムを実施します。著者がこの7か条を患者にすすめたところ、術後の合併症の発生率が17%から8%まで減少したそうです。

著者によると、がん手術をたくさん経験するにつれて「手術がうまくいくか」は患者側に要因に左右されると感じるようになってきたとのこと。 がんと告知されて、不安と共にじっと手術の日を待つよりも、準備期間ととらえて自分で出来ることに向き合う方が精神的にもよさそうですね。がんを告知された方にも、がん患者のご家族にも、ぜひ読んでいただきたい一冊です。(中山寒稀)

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