外出自由の飼い猫たちは、何をしているのか?ちょっと気になる猫の行動を追ってみた
大分県の里山で、ひょんなことから6匹の猫たちと暮らすことになった著者。2匹は元野良猫で、4匹は元捨て猫。外出自由であるがゆえに、迷子や事故にあう危険と常に隣りあわせなのです。 ある日、オス猫のしま兄が行方不明に。やっと戻って来たのは、家を出て行って2日半後。さらにメス猫のぷーと、想定外の家から遠い場所で会うなど、著者は猫の行動範囲は想像以上に広いのではないかと思い、GPSをつけてみることに。活発で気の強い女の子ちーの、ある夜の散歩コースは次の通り。
“人間が寝入った真夜中。 布団をそーっと抜け出すとこっそりお出かけ。 今度は散歩コースを超えて、幼いときに拾われた山の公園のはるか向こうまで。僕もまだ行ったことがないところだ。
分かれ道ではいったん南へ歩き出したけれど、それじゃ家から離れすぎると気づいたのか、おもむろにUターン。
辿り着いたのは斎場。
ちょっと気味が悪いけど、疲れたんでひと休み。
一時間もウトウトすると腹時計は午前四時。
そろそろ帰らなきゃ!
斎場を出ると一直線に家へ。
朝食の十五分前に帰り着くと、何食わぬ顔で布団に潜り込む“
4日間、4匹の猫にGPSをつけたところ、4匹とも朝の4時半から4時45分までの間に帰宅。朝の食事は午前5時。時計もないのにちゃんと時間に合わせて家に戻っていたそうです。しかもその行動範囲は広く、真夜中に4キロもの距離を散歩していました。
猫たちの表情がのびのびとして、たくましいけれど、どこか穏やかなのは、著者夫婦が帰りを待っていてくれるからなのかもしれません。周りに人家がないからできるという、猫との散歩はちょっとうらやましいですね。(中山寒稀)
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