肩まわりの不調の原因は、鎖骨にあった! つまんでこり、痛みを解消しよう
鎖骨を知らない人はいないと思いますが、その役割について考えたことがある人は少ないのではないでしょうか。鎖骨は、胸骨と肩甲骨をつないでおり、上腕骨(腕の骨)と胸の部分である体幹の橋渡しをしています。
また、鎖骨まわりは、さまざまな管の通り道でもあります。鎖骨、胸骨、第一肋骨、第一胸椎で作られるリングを「胸郭出口」と呼び、その胸郭出口がつまることを「胸郭出口症候群」といいます。リングの中には、しびれの原因となる神経、重だるさなどの血流障害の原因となる血管(動脈・静脈)、むくみの原因となるリンパなどが通っています。これらの管が鎖骨付近で圧迫されてしまうと、上腕や肩の運動、感覚に関わる神経や動脈が障害を受け、肩、腕、手のしびれや痛み、手の動かしにくさなどを感じることがあります。これが胸郭出口症候群であり、肩まわりの不調の原因の1つと考えられます。
そんなこりや痛みを解消する「鎖骨ほぐし」は、5つのエリアに分けて行います。
“・僧帽筋上部線維を軟らかくする 鎖骨上外側ほぐし
・胸鎖乳突筋を軟らかくする 鎖骨上内側ほぐし
・三角筋前部線維を軟らかくする 鎖骨下外側ほぐし
・大胸筋鎖骨部を軟らかくする 鎖骨下内側ほぐし
・鎖骨下筋を軟らかくする 鎖骨下中央ほぐし”
鎖骨上外側ほぐしのやり方は次の2ステップだけ。
“1.鎖骨上の外側の皮膚をつまむ
2.皮膚をつまみながら、頭を反対側に5秒倒す”
つまんだときに痛みが出る場合は、皮膚と筋肉がかなりくっついてしまっているそうです。少し時間をかけてはがしていけば、徐々につまんでも痛みは出なくなります。1カ所5秒ぐらいかけてつまんでほぐし、軟らかくなったら、少し横にずらして硬いところをほぐしていきましょう。全体がほぐれたら、頭を反対側に倒すことで、僧帽筋上部線維をストレッチできるため、さらに鎖骨の動きがよくなります
筋肉より手前の皮膚と脂肪だけをつまむため、つまみ方に少しコツがいりますが、手軽で簡単。時間もかかりません。疲れたとき、肩こりがあるときに、ついつい肩に手が行ってしまいますが、その代わりに鎖骨まわりをつまんでみてはいかがでしょうか。リンパの流れがよくなると、鎖骨も美しく見えるようになるそうですよ。(中山寒稀)
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