名前を変えれば売り上げ倍増!? 楽しく学ぶマーケティング入門
「マーケティング」というと、難しいビジネス戦略やデータ分析など、ちょっとハードルが高そうなイメージを持つ方も多いのではないでしょうか。本書は、そんなイメージがくつがえり、楽しくマーケティングを学べる一冊です。
企業や商品がネーミングを変えることがあります。あれは意味があるのかと疑問に思いませんか? 実は売り上げに大いに影響するのです。
例えば、1989年に山陽相互銀行が「トマト銀行」に銀行名を変えました。新名称にしたところ、本店前には開業前から行列ができ、中には遠方からわざわざ足を運んだ人もいたそうです。増えた預金量は、1日でおよそ530億円。
他にも、王子ネピアの「モイスチャーティッシュ」を「鼻セレブ」に、缶入り煎茶のネーミングを「お~いお茶」にするなど、ネーミングを変えたことにより、売り上げが格段に上がった事例があります。
著者によると、世の中のものの多くは認知されておらず、「Action」(実際に買う)前に、「Attention」(存在に気づくこと)と、「Interest」(興味をもつこと)が必要です。
もちろん、ネーミングの効果だけとはいえないのですが、ポジショニング(ライバル商品のなかでの位置づけ)をつくるためにはとても大切な要素だと言っています。
名前を連呼する選挙カーの効果や、カルディがコーヒーを試飲させる理由、マクドナルドや吉野家の近くに日高屋がある理由など、身近にある「マーケティング」を知ることができます。「マーケティングの勉強をしたいけど、ちょっと難しい気がして手が出ない」という人は、ぜひ読んでみてください。マーケティングの概念が変わります。(中山寒稀)
本書は、『今さらだけど、ちゃんと知っておきたい「経営学」』の続編です。
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今さらだけど、ちゃんと知っておきたい「マーケティング」