2018 年 09 月 25 日

【その14-2】既刊のライバル本が多い出版企画を立てるときの「9つの切り口」(後編)

●企画立案
※こちらは前編の続きとなります。


■5.縮小… より弱く、低く、短く、薄く、少なく、狭く、小さくできませんか?

 読者ターゲットを狭く絞り込む切り口は、出版業界で多用されます。タイトルを見ただけで「これは、自分のために書かれた本かもしれない」と、一部の人の心に深く刺さるためです。
 『入社1年目の教科書』(岩瀬大輔)『13歳のハローワーク』(村上龍)など、「縮小」の事例は枚挙にいとまがありません。

 また、『もしも世界が100人の村だったら』(C.ダグラス・ラミス)は、世界人口を100人という単位に縮小して、人類の置かれた現状を俯瞰しやすくしました。

■6.代用… 他の人、場所、モノ、材料で代替できませんか?

 書籍を音声にして読み上げるだけで、視覚障害者でも「読める」本になりますし、運転中や通退勤中でも「読める」という、ユニバーサルデザインな書籍に生まれ変わります。

■7.置換… 他の順序に並べ替えたら、原因と結果を置き換えてみたらどうなりますか?

 たとえば、書店の売り場にヒントがあります。たとえば、「判型が正方形の本」「猫が主人公の本」などのミニフェアの棚をつくるだけで、今までまったく売れなかった本でも、客の注目を惹くことができます。

■8.逆転… 逆にしてみたらどうですか?

 漫画の『大奥』(よしながふみ)は、史実をひっくり返した“男女逆転”が売り文句で話題を集めました。

■9.結合… 組み合わせてみたらどうか?

 すべてのアイデアは、既存の要素の新しい組み合わせだと述べたのは、広告クリエイターのジェームス・W・ヤング氏です。
 つまり、あらゆるアイデアは、「9.結合」の要素を含んでいます。
 しかし、「結合の見せ方」は、新たな切り口となるのではないでしょうか。

 アップル創業者のスティーブ・ジョブズが、iPhoneを発表したとき、「賢い電話(スマートフォン)」だと位置づけたのが、爆発的な普及に一役買っていたと考えられます。
 もし、iPhoneが「超小型のMac(PC)」という謳い文句で売り出されたら、「なんだか難しそう」と思われ、一般大衆に敬遠されていたのではないでしょうか。



もし、あなたの企画に「何かが足りない」と感じたなら、以上の「9種のナイフ」で、新たな切り口を探ってみてはいかがでしょうか。〔長嶺超輝〕

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