きっと愛おしくなる。イモムシの魅力を紹介
植え込みや学校の木など、よく見かけるイモムシですが、その生態はよく知らないという人が多いのではないでしょうか。同じように見えるイモムシも、実はそれぞれ個性を持ち、健気に生きています。 本書は、そんなイモムシの生態を解き明かす一冊です。
イモムシと言えば、キャベツについているモンシロチョウの幼虫を思い浮かべる人も多いかもしれません。
モンシロチョウの幼虫は、いつものんびりとキャベツを食べているように見えます。
食べられたキャベツは、身を守るためにモンシロチョウの天敵「アオムシサムライコマユバチ」を呼び寄せるにおいを発するようになります。 ちなみにコナガも、同じようにキャベツを食べるイモムシです。コナガに食べられると、キャベツはコナガの天敵の「コナガサムライコマユバチ」を呼ぶ、別のにおいを出します。
平和に見えるキャベツ畑ですが、実は静かな戦いが繰り広げられているのです。
本書は、漫画でイモムシの生態が解説されているほか、飼育のポイントや毒を持ったイモムシも紹介されています。 のんきに葉を食べているように見えるイモムシですが、その生き方を知ると、きっと愛おしく感じすようになるはずです。(中山寒稀)
マンガで見る「イモムシ」の生きざま