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2025 年 08 月 06 日

やる気がなさそうなのになぜかうまくいく人がやっていること

著者:

三浦 紘樹

出版社:

飛鳥新社
ビジネス書実用書

「やる気」がなくても、環境を利用すれば継続できる

成功するためには、やる気やモチベーションは高くないほうがいいと主張するのが本書の著者・三浦紘樹氏です。

その理由は、著者がコンサルティングをした生徒のなかで、うまくいかない典型例が「最初からやる気満々でモチベーションが高い人」だったことにあります。高いモチベーションで行動すると期待とのギャップが大きくなるため、失望感や挫折感を招きやすくなるのです。

そうはいっても、何らかの理由がなければ行動することはできません。そこで持つべきなのは、「勘違いする力」であり、「やれる気がする」という思い込みです。 本書では、そんな「やれる気がする」という勘違いを成功するために必要な「やる気」としています。

しかし、「勘違いやる気」は、自分で出すことはできません。

そこで、著者は「勘違いやる気」を発動させるために、群れ(グループ、集団)に所属することをすすめています。群れでは、相談ができる相手がいて、支え合うことができます。時にはライバルになる仲間や目標となる先輩や指導者がいる一方で、やがて自分が先輩となり指導する後輩もできてくるでしょう。

もちろん、どんな群れでもいいわけではありません。本書では、自分にとって相性のよい「群れ」の見つけ方や長く続けるためのコツなども解説しています。

始めたときにはやる気満々だったのに、いつの間にか気持ちが覚めてしまって挫折したという経験は誰にでもあるのではないでしょうか。 本書では、やる気がなくなる原因を知り、継続するための「勘違いやる気」を持つ方法がわかります。挫折することなく、結果を出したいと思っている人に、ぜひ読んでいただきたい一冊です。(中山寒稀)

 やる気がなさそうなのになぜかうまくいく人がやっていること