ルートヴィヒ2世の素顔と華麗なる食事のリアル
本書は、ノイシュヴァンシュタイン城を築いたことで知られるバイエルン国王・ルートヴィヒ2世の食事や生活を、料理人見習いとして宮廷に勤務していた14歳のテオドア・ヒアナイスの目から見た回顧録です。 ルートヴィヒ2世の日常から、謎の死を遂げた最期の状況までが描かれています。
ルートヴィヒ2世は、非常に美食家だったといいます。選りすぐりの贅をつくした食材を丁寧に調理し、美しく盛り付け提供されることを好んでいました。
しかし、実はローストビーフやステーキのような焼いた肉はご法度だったそうです。やわらかく調理されたものや細かく刻んだピュレ、オムレットなどを好んで召し上がりました。
その理由は、ルートヴィヒ2世が歯痛を患っていたことにあります。しかも、歯科医が苦手であり、診療に来る日は、周囲の人が不機嫌に悩まされるほどでした。
料理人見習いテオドアの目を通したルードヴィヒ2世は非常に人間らしく、宮廷がリアルな世界に感じられます。
食を通して、ルートヴィヒ2世の生活と華麗なる宮廷生活を堪能できる一冊です。(中山寒稀)
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ルートヴィヒ2世の食卓 メルヘン王に仕えた宮廷料理人の記憶