読書で世界一周してみませんか?
本書は、訪れた国の旅行記とともに、海外文学のレビューをまとめた一冊です。有名な本もありますが、あまり知られていない本も多く紹介されています。
読むことでその国を知り、旅をした気分になれる秘密は、その選書の基準にあるのかもしれません。
著者の重松理恵さんは、かつてテレビで見た猿岩石の「ユーラシア大陸横断ヒッチハイク」をきっかけに世界一周にあこがれを抱きます。
もちろん、世界一周を叶えることは容易ではありません。紆余曲折のすえ、読書で世界一周旅行を志すようになったそうです。
そんな重松理恵さんは、世界一周読書旅行を実行するにあたり、いくつかのルールを決めました。その一つが以下のルールです。
“【注意事項1】
各国につき、次の3点をテーマにしたものを必ず1冊は読む。①その国の首都、もしくは、大都市が舞台になっているもの。または、その国の代表的な作家の作品 ②その国のローカル地方が舞台となっているもの ③その国の歴史や文化にかかわるもの”
マレーシアで選書されたのが『きのこのなぐさめ』(ロン・リット・ウーン著)です。
夫婦で幸せに暮らしていた著者ですが、夫が帰らぬ人になってしまいます。そんな著者を救ってくれたのが「きのこ」でした。
きのこのおいしい食べ方やきのこ狩りなどの食文化としてきのこについて語っているにもかかわらず、著者の悲しみや苦しみが伝わってくるそうです。
巻末には、翻訳者の金原瑞人さんと重松理恵さんが海外文学の魅力について語る対談が掲載されています。
対談から読み始めても、違った目線で本書を楽しめそうですね。(中山寒稀)
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