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2022 年 10 月 11 日

滅びない商店街のつくりかた リノベーションまちづくり・エリアマネジメント・SDGs

著者:

梯 輝元

出版社:

学芸出版社
SDGs実用書

古くて新しい発想で、商店街を再生。その手法とは?

自分が生まれ育った商店街を再生させていくことは、現実的でありながら、夢を感じるのではないでしょうか。

本書の著者は、魚町商店街の金物屋・電気屋を営む家に生まれ、衰退していく商店街を見て育った司法書士であり、商店街のビルオーナーの一人である梯輝元さんです。

昔から続く商店街にとって厳しい状況が続くなか、SDGsなど社会問題を解決しつつ自立再生を果たした、「リノベーションまちづくりの聖地」と言われている北九州市魚町商店街の記録を綴っています。

商店街の自立再生に携わるきっかけになったのは、著者が所有しているビルからテナントがいなくなり、空きビルになってしまったこと。なかなか次のテナントが見つからず、困っていたときに出会ったのが「小倉家守構想」でした。

家守とは、大家に代わって店子の相談に対応したり、まちを管理・維持する江戸時代の職業です。当時、東京・神田でも家守の発想を取り入れ、成果を出し始めていました。

同時期に、著者と縁があった一級建築士・嶋田洋平さんから、「コクラメルカート計画」として、魚町商店街から商空間の新しい価値を発信していくことを提案されました。

著者はテナントの撤退、小倉家守構想やコクラメルカート計画などの出会いにより、ユングの言うところの「意味のある偶然の一致」だと感じ、まちづくりをスタートします。

もちろん、何の問題もなく、すんなりと計画がすすむわけもありません。資金や人間関係をはじめ、さまざまな生々しい問題に直面していきます。本書では、問題との向き合い方や解決法を赤裸々に語っています。

これからの商店街や商業のあり方を考えさせられる一冊です。(中山寒稀)

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滅びない商店街のつくりかた リノベーションまちづくり・エリアマネジメント・SDGs