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2022 年 09 月 06 日

親の介護 手続きと対処まるわかりQ&A

著者:

田中 克典

出版社:

玄光社
介護実用書

介護で困ったという声から生まれた64テーマを、お悩みベースで解説

「いつかは来るもの」と思いつつ、親の介護を漠然と考えてはいませんか? 著者によると、急病やケガ、認知症の疑いなど、親に介護が必要となる日は突然やってくると言います。そのため、いざ介護が身の上に降りかかってきたとき、どうしていいかわからなくなってしまう人が多いそうです。

本書の著者は、現役ケアマネージャーの田中克典さん。介護に携わってきた経験から、初めて親の介護をする人が直面する問題や介護を楽にするヒントを紹介しています。

介護に関する不安の中でも特に気になるのは、「お金」の問題。実際にはどの程度の費用がかかるのでしょうか。

著者によると、自宅介護か施設介護か、また要介護の度合いによっても異なるそうです。

たとえば、在宅介護の費用の平均は、約5万円。その内訳は、介護保険サービスの利用料が約1万6000円、それ以外が約3万4000円になります。それ以外に含まれるのは、紙おむつ代、配食サービスの費用の他、デイサービスやショートスティ施設での食事代や部屋代などの費用になります。

さらに要介護別にすると、「要介護1」が約3万3000円に対し、「要介護5」が7万4000円になっています。

同じ在宅介護でも費用に開きがあるので、不安になってしまいますね。

受診した後に会計で請求額を言われるまで費用が分からない医療費に対し、介護保険サービスはサービスの量や回数によって費用が決まります。そのため事前にケアマネ―ジャーに試算してもらうことができると著者は言っています。つまり計画的にお金の使い方を考えることができるのです。

著者によると本書はすべてを読む必要はなく、自分にとって必要なところを読めばいいとのこと。運転免許返納のタイミングを考える「運転時認知障害早期発見チェックリスト30」や五十音順の用語解説など、親の生活や介護を考え始めた人にとって便利に使える一冊になっています。(中山寒稀)

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