イライラするときに、赤を身につけてはいけない
新型コロナウイルスの影響や働き方改革などにより、ライフスタイルは激変しました。そんな中で、「健康未満」の人が増えているそうです。健康未満とは、「以前のように仕事のモチベーションが出ない」とか「気分が落ち込みがちで身体の状態もすっきりしない」などの心にもやがかかった状態のこと。
そんな健康未満の状態をコントロールするために、上手に色を生活に取り入れることをすすめているのが本書の著者、一般社団法人日本ユニバーサルカラー協会代表理事の南涼子さんです。
例えば、白で統一された部屋は、オシャレでスッキリとした印象を持つ人が多いでしょう。しかし、健康には悪影響があるそうです。白は光の反射率が高く、眩しすぎるため、視神経に負担になり、頭痛の原因になります。さらに緊張感を与える色なので、ストレスホルモンのコルチゾールが多く分泌され、無気力になったり警戒心が強くなってしまうのです。
逆に色が持つ効果を理解し、上手に取り入れることができれば、メンタルや身体の不調を整えることができます。
現代の生活に蛍光灯やLEDなどの人工照明、パソコンやスマートフォンは欠かせません。しかし、それらの影響で体内リズムが狂った結果、心を安定させる神経の働きが弱っている人が増えていると著者は言っています。
そんなときに身につけたいのが青です。副交感神経を優位にし、生理的な沈静をもたらすことで、心身をクールダウンさせる効果があるとのこと。ほかにも、紺や緑、ピンク、灰色にもイライラを解消する効果が期待できます。
一方で、避けたいのが赤、黄色、オレンジ色です。これらは、興奮色であり、感情を高ぶらせやすくなります。
本書を読むと、何気なく目にしている色が持つ力に驚かされます。まずは本書で「自分の感情と性質が見える色診断」を試してみてはいかがでしょうか。(中山寒稀)
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一瞬で心が整う「色」の心理学