起業の目的は、孤独からの脱却! 七十歳から始める幸福な人生
本書の著者は、近恵子さん、70歳。ご主人と親友という理解者をたて続けに亡くしました。生活するお金には困らないものの、一人暮らしになった著者に残されたのは有り余る時間です。一日中一人でいると、おかしくなってしまう。週2回のパート勤務はあるものの、残りの5日間はどう過ごすか? そこから著者の起業物語が始まります。
著者の夢は起業か果樹園を持つこと。しかし、学もコネも多くの資金もありません。あるものは著者の人並み外れたバイタリティと行動力です。折しも、新型コロナウイルスの流行で大きく世の中が変わり始めた時期。その中で何ができるのか。紆余曲折を繰り返し、著者が行きついたのがリヤカーのフリーマーケットでした。
おそらく、著者が置かれた環境であれば、多くの人は「無理だ」という判断を下し、のんびりと暮らすことを選択するでしょう。しかし、著者は、次のように言っています。
“フツーのババァでも、やっと、自分らしさを見つけられた。何でもよい。まずはやってみることだ。一歩踏み出せれば、勇気が出る。”
リヤカーのフリーマーケットは、それほど利益は出ないものの、世間話でストレス解消できるうえに、運動になります。多くの理解者や協力者を得て、メディアにも取り上げられるようにもなりました。人生の再スタートを切った著者は、本書の最後で「幸福だ」と断言しています。
そんな著者が叶えた夢がもう一つあります。それは、「生涯、一冊は本を出したい」というもの。企画のたまご屋さんがその一助を担えて幸いです。
何かを始めたいけど勇気が出ない。そんな人の背中を押してくれる本です。(中山寒稀)
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七十歳ババァ、起業する?