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2021 年 01 月 30 日

1日1時間から稼ぐ 副業ライターのはじめ方

著者:

しげぞう

出版社:

自由国民社
ビジネス実用書

書く楽しみで、稼げる! 不安な時代だから副業で収入を得る

2020年は、コロナウイルスの流行で先が見えず不安が募る年となりました。それでなくとも、終身雇用制度の崩壊や老後の年金問題、増税など不安要素が満載。本業以外の収入も確保したいという方も多いのではないでしょうか。

本書では、地味ながらも「書く」ことで手堅く副収入を得る方法を紹介しています。著者はかつてサラリーマンの傍ら、副業としてライターをやっていたしげぞうさん。現在は、勤務していた会社を退職し、専業のライターになりました。

そもそも、ライターってどうすればなれるのでしょうか。

著者によると、仕事探しはネットで「ブログライター 募集」や「Webライター 募集」と入力して検索するだけ。たくさんのライター募集がヒットするので、その中から自分の条件に合ったもの、得意分野の募集を探します。本業ライターは、出版社や編集プロダクションに営業活動をしますが、営業に時間を使えない副業ライターは、営業ではなく、応募したり、登録したりして仕事を受注するのです。

ただし、注意したいのが詐欺。Webライターを始める人が増加するにつれ、それを狙った詐欺が行われるようになりました。著者は、妙に条件が良すぎたり、仕事内容が巧妙にぼかされているなど、怪しいと感じたら、募集者の氏名や団体名をインターネットで検索することをすすめています。そこで被害に遭った人の告発記事が出てきたら、応募すべきではない案件です。

また、ライターを募集するふりをして、応募者の個人情報だけを集めているケースもあります。そこに応募すると特定のサイトにアクセスするように案内メールが返信されてきます。この時点で偽物であることを疑ったほうがいいとのこと。さらにそのサイトに行くと、得意分野を尋ねる自動の質問フォームが用意されているそうです。本物の発注者であれば、これらの確認を担当者が手動によりメールで確認してくることがほとんど。注意が必要です。

副業を始める際に、気を付けたいのが「本業」のこと。全ての企業が副業を認めているわけではありません。もし、副業がバレて、本業で減棒や解雇になってしまったら意味がないですね。そういう場合は、副業をしないという選択も必要だと著者は言っています。

バレる可能性があるのは確定申告をした場合の住民税。会社が支払っている給与の額よりも住民税が多すぎると会社側が気づいてしまう可能性があります。自治体によっては、確定申告で徴収の方法を選ぶことで会社に「バレにくい」ようにすることはできますが、「絶対にバレない」ようにすることはできないとのこと。

本書では、副業をはじめるための知識から、仕事の選び方、執筆のコツなどを紹介しています。私も「専業ライター」ですが、「なるほど!」と思うことがたくさんあります。「書く」ことで稼いでみたいけど、どこからはじめていいかわからないという人に、おすすめです。(中山寒稀)

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