いつかは来るお別れを後悔しないために、知っておきたいこと
考えたくはないけれど、いつかは誰もが死を迎えます。自分の大切な人とのお別れを想像したことがあるでしょうか。
本書は、「後悔しないお別れ」を考えさせられる一冊です。著者の大森あきこさんは、納棺師として、4000人以上のお別れをお手伝いしてきました。そんな著者が、さまざまなお別れの形とその思いを綴っています。
大切な人が亡くなってしまったら、もう何も伝えることができません。しかし、著者は、遺族の思いが故人に通じていると確信した納棺式があったそうです。
奥様は、納棺式の間、終始、亡くなったご主人に「結婚してよかった。幸せだった。ありがとう」と話しかけ続けていました。俳句が好きだったというご主人の枕元には、句が書かれたノートや色紙。そこには、たくさんの愛情や感謝の言葉が綴られていました。著者には、幸せだったと話しかける奥様に答えているようだったと感じたそうです。
亡くなってもしばらくは、音は聞こえるといわれています。しかし、いくら話しかけても、亡くなった方は返事はできません。身近な人にほど、なかなか言えない「ありがとう」「ごめんね」は、普段から伝えることが大切だと著者は言っています。
もし、大切な人とのお別れに後悔があり、気持ちの整理がつかない場合、著者は、「紙の上の納棺式」を勧めています。その人を思いながら、いつでも何回でもできる納棺式です。ぜひ、思い残しがある人は試してみてください。
本書を読むと、身近な大切な人への思いを再確認できるとともに、自分の生き方も考えさせられます。(中山寒稀)
【ご購入はこちら▶】最後に「ありがとう」と言えたなら
【電子書籍はこちら▶】最後に「ありがとう」と言えたなら
【おすすめの記事▶】大切な人を亡くしたあなたに知っておいてほしい5つのこと
【仕事・生き方の本を出版するなら▶】出版企画をお持ちの方へ
【本を出版したい人のために▶】セミナーのご案内
最後に「ありがとう」と言えたなら