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2021 年 11 月 30 日

白球の「物語」を巡る旅 コンテンツツーリズムから見る野球の「聖地巡礼」

著者:

増渕 敏之

出版社:

大月書店
旅行教養

野球ファン必見! 旅に出ても、出なくても楽しめるコンテンツツーリズム

誰もが知っている甲子園大会ですが、実際に甲子園に行ったことがある人は、少ないのではないでしょうか? 本書では、コンテンツツーリズムとして、甲子園をはじめ、野球にまつわる偉人や歴史に残る場所を訪ねています。著者は、大学教授であり、コンテンツツーリズム学会会長の増渕敏之さんです。コンテンツツーリズムとは、アニメや映画などのさまざまなコンテンツの舞台を訪れる旅行や観光行動のこと。

阪神甲子園球場は、全国中等学校優勝野球大会の開催を主目的として建設されました。「甲子園」の名称は、完成した年が十干十二支で「甲子」だったことに由来しています。

スタンドの外には、野球塔があります。1934年の全国中学野球優勝大会の20回大会を記念して建立されたそうです。しかし、太平洋戦争で鳴尾飛行場の離発着の邪魔になるという理由から撤去。柱廊は空襲で破壊され、優勝校の銘板も軍に供出されてしまいます。その後、1958年に選抜高校野球大会の30回を記念して再建されましたが、リニューアルのため撤去。2010年に現在のものになったとのこと。

ちなみに、高校野球大会の発祥は、甲子園ではなく、豊中グランド。阪急から大阪朝日新聞への提案で、第1回全国中等学校優勝大会が開催されました。当時は大変な野球人気。観客を収容しきれず、第3回大会から、会場を鳴尾球場に移しました。その後、甲子園球場が誕生することになります。豊中グランドは、現在は住宅地になっているものの、「高校野球発祥の地記念公園」が残っているそうです。

日本の文化や歴史と密接に絡んでいる野球のコンテンツツーリズム。著者の野球愛が伝わってくる一冊です。その場にいるような臨場感が味わえるので、読むだけでも十分に楽しめます。いつか行きたいと思っている人にとっては、旅を楽しめるガイドブックになりそうですね。(中山寒稀)

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