育休取得により、生まれたものとは?
2022年に、改正育児・介護休業法が施行され、男性が育休を取得しやすくなるような制度が整います。でも、前例がない職場で男性が育休を取得するのはなかなか勇気がいるというのが正直なところ。育休をとりたいけど、言い出せないという人は多いのではないでしょうか。
本書の著者、羽田共一さんもその一人。職場は学校で、クラス担任を持っています。その学校では、男性が育休を取得した前例はありません。しかも、当時の著者はかなりの激務。そんな状況で、どうやって育休取得に至ったのか。著者のさまざまなジレンマや、育休の準備、育休中の生活、収入、リアルな保活(保育園に入園するための活動)などをつづっています。
著者が第一子の誕生で、実際に取得した育休は、約3か月。育休中、家事・育児を中心とした生活を送る一方で、合間を縫って仕事の構想を練ったり、育休後の準備をしていたそうです。そのため、復帰後の仕事は心に余裕を持って取り組めたと言っています。
“心に余裕をもてたことは、復帰後のぼくの仕事の仕方にも大きな影響を与えた。余裕がある分、これまで以上に一つ一つの仕事をより深く考えられるようになったり、忙しい同僚の仕事をサポートしたりできるようになったのである。その結果、ぼくは復帰後、同僚に感謝されることが多くなった。また、授業中に子ども達が楽しんで学んでいる姿を見ることも増えたのである。”
これらの経験は、著者のモチベーションさらに高め、育休を取得したことによりさまざまな好循環を生みだしたそうです。
この2年後、著者は第2子の誕生により、再び育休を取得します。しかし、予定日は、2020年3月。新型コロナウイルス感染症が流行し始めた時期です。そして、突然の休校。そんな不安の中で、著者はどんな形で育休を取得し、家族や仕事と向き合ったのでしょうか。
本書では、育休を取得するための準備や周りへの配慮、また、制度に対する説明も詳しくされています。これから赤ちゃんを迎える予定の方はもちろん、男性育休を推進したい上司や共働きの夫婦のあり方について考えたい方におすすめの一冊です。(中山寒稀)
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