子どもの「しあわせ」が写った写真を撮ろう!
子どもがいるとどんどん写真が増えていきますよね。でも、「いい写真!」と自信をもって言える写真は案外少ないと思いませんか? 何が悪いのか。じっとしてくれない子どもか? カメラの性能か? 撮影者の技術なのか?
本書の著者、パパカメラさんは、ステキな写真を撮るコツは、「子どもを楽しませること」だと言っています。そんな著者の写真は、応募点数12万点の超難関にもかかわらず、小田和正さんの歌でおなじみの明治安田生命のCMに6回も採用されています。審査員の写真家、織作峰子さんにその理由を聞いたところ、「写真にしあわせが写りこんでいるから」と答えてくれたそうです。
本書では、そんな「子どもをしあわせにする魔法の撮影レシピ」を紹介しています。
そもそも、サブタイトルにある、「自己肯定感」と写真には、どんな関係があるのでしょうか?
「ほめ写プロジェクト」では、普段は子どもの写真を飾っていない家庭(32組)を対象に「子ども自身の写真を目につく場所に飾り、親から子どもにほめ言葉をかけるというワーク」を3週間行いました。「自分自身に満足している」と答えた人の割合が、ワーク前は65%に対し、ワーク後は90%になったのです。
そんな「ほめ写プロジェクト」では、自己肯定感を高める2タイプのほめ写を推奨しています。
“輝く子ども写真 (条件付きのほめ) 子どもが努力や達成した時の写真 「自信が持てる」 「努力が認めてもらえる」写真 愛を感じる子ども写真 (無条件のほめ) 存在そのものが幸せな写真 「生まれてきてくれてありがとう」 「私はしあわせ」と思える写真”
では、どうすれば「しあわせ」な写真が撮れるのでしょうか。
たとえば、木の陰から子どもたちが笑顔で顔を出している写真は、「あっち向いてホイ!」の要領で撮っているそうです。親も子も大木の裏に隠れ、合図とともに左右どちらからか顔を出します。親と同じ方向に顔を出したら負けというゲームを取り入れて撮影しました。
また、まるで子どもがガリバーにつままれているようなトリック写真は、子どもをモデルに画面を見ながら手の位置を調整して撮ればOK。撮れたらすぐにモデル役の子どもに見せて、共に喜ぶこと。そうすることで、親子で力を合わせた達成感が得られます。
大切なのは、いい写真を撮ることではなく、その過程を子どもが楽しめること。それが自然な表情や笑顔を引き出すコツのようです。本書では、「しあわせUP」する方法や「写真映えUP」のテクニック、撮った写真の楽しみ方も紹介しています。
親も子も、写真を撮ることも遊びとして楽しめる一冊です。(中山寒稀)
【ご購入はこちら▶】しあわせカメラ──子どもの自己肯定感が育つ魔法の撮影レシピ
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しあわせカメラ 子どもの自己肯定感を育てる魔法の撮影レシピ