ほんたま書籍紹介

効果的な勉強法は、十人十色。自分を伸ばす勉強法をみつけよう！

勉強しても成績が上がらない。

覚えたことを忘れてしまう。

勉強をやる気が起きない。

中学生の勉強の悩みあるあるですよね。

そんな勉強の悩みに答えるのは、本書の著者、小児科医の福冨崇浩さん。著者は、学生時代にアルバイトとして大手進学塾の講師を務めていました。その経験上、成績が伸び悩んでいる子が少しの工夫をすることで、驚くほど成績を上げることができると言います。大切なのは、自分に合った勉強法を見つけ、それを続けることなのだそうです。

本書に登場するのは、コツコツ勉強しているにもかかわらず成績が上がらないリリコちゃんと、やる気がなく、学校の勉強についていけない康太くん。勉強に悩む2人の中学生のよくある悩みに添って読むことで、自分に最適な勉強のやり方を探すことができます。

よくある勘違いが、「授業についていけなくなったら、わかるところからやりなおす」という勉強法。著者によると、これは間違いなのだそうです。そのやり方だと、いつまでも授業に追いつくことができない上に、次の授業の内容もわからなくなってしまいます。

では、どうすればいいのか。まずは、「今」の授業内容の問題を解いてみることをすすめています。そこで解説を読んでもわからない内容や公式など、必要になったところだけをさかのぼって復習する。そうすることで、「勉強が遅れている」という漠然とした状態から、具体的に自分に抜けている部分を見つけやすくなるそうです。

著者によると、勉強には10人10通りのやり方があり、誰にでもあてはまる、絶対に正しい勉強法は存在しないとのこと。本書では、今の自分の状態を踏まえて、どんな勉強が自分に合っているかを探しだすことができます。

通塾をしていると勉強は教えてもらえますが、勉強のやり方を教えてもらう機会は少ないものです。なかなか成績が上がらないことに悩む中学生や親御さんは、ぜひご参考に。

また、毎日の勉強ばかりでなく、具体的な定期テスト対策も紹介されているので、試してみてはいかがでしょうか。（中山寒稀）

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