本を読まないのは、おもしろい本と出会えないからかも。中学生に贈るワクワクする本の見つけ方
若者に限らず、読書をしないという人が増えています。今、これを読んでいる方は、少なくとも本に興味をお持ちの方でしょう。
読書に興味を持てない理由のひとつに、「おもしろい本との出会いがない」ということがあります。書店に行って、何万冊もある本の中から、「これ!」って思える本と巡り合うのは、なかなか難しいもの。でも、自分が求めていた一冊に出会った感動は大きいですよね。また、運命的な出会いをした本は、人生を変えるほどの影響力を持つこともあります。
本書の著者は、現役中学校教員の大居雄一さん。中学生に向けた「今のうちに本を味方につけてほしい!」という熱い思いから、本の探し方、読み方を教えてくれます。また、視野を広げてくれるテーマや人生のヒントとなる言葉が綴られた本、エンタメ本など、著者がすすめする200冊を紹介しています。
本を買うとき、最近はオンライン書店を利用する人が多いのではないでしょうか。簡単に探せて、クリックするだけで本が家まで届くので、とっても便利。しかし、著者は、リアル書店に足を運び、本を選ぶことをすすめています。その理由は、目的のジャンルの類書を目にすることができるからです。
オンライン書店でも、目的の本と関連するテーマの本も紹介するというシステムがあります。しかし、検索した時に、タイトルにそのテーマが含まれていない場合、ヒットしにくいのです。
例えば、竹内薫さんの『自分はバカかもしれない思ったときに読む本』(河出文庫)は、思考法に関する本。しかし、タイトルに本の内容を表すキーワードがついていないため、「思考法」という検索ワードではなかなか探せません。
その点、リアル書店では、テーマやシリーズ毎に本が並べられているので、見つけやすくなっています。特に新しい分野を勉強しようと思ったときは、自分のレベルに合った本を実際に見て探すことができるのでおすすめです。
リアル書店には、思いがけない本との出会いがあるかもしれないと著者は言っています。
本書で紹介されている書籍の中で、特に私が好奇心をそられたのが、AIが書いた小説。『人工知能のみる夢はAIショートショート集』(文春文庫)には、AIをテーマにした小説が多数収録されています。そのなかに、第4回星新一賞応募作品『人狼知能能力測定テスト』が掲載されているそうです。果たして、AIには、どんな小説が書けるのか…? 好奇心を刺激されます。
「電車の中では絶対に読んではいけない本」や「明日水族館に行きたくなる本」など、さまざまなジャンルから200冊の本が紹介されています。
ビジネス書から漫画まで、中学生に限らず、何を読んでいいかわからない、もっとおもしろい本を知りたい方におすすめです。意外な本との出会いがあるかもしれません。(中山寒稀)
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