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2021 年 08 月 03 日

校長先生、ちょっとこわくてふしぎな話を聞かせて

著者:

竹宮 竜(著) クリハラ タカシ(絵)

出版社:

扶桑社
小説

現代版「学校のこわい話」

学校のこわい話といえば、開かずのトイレ、夜になると動く音楽室の肖像画などが定番ですね。どこの学校でも、さまざまなこわい話が語り継がれているのではないでしょうか。

本書は、そんな昔ながらの怪談とは異なる、現代版の学校のこわくてふしぎな話です。

舞台は、6年生対象の学習会。校長先生が講師を務める「ちょっとこわくてふしぎな話」講座です。主人公は、こわがりなのにこわい話が大好きなぼーちゃんと、幼なじみの3人です。

本書で紹介されている、こわくてふしぎな話のひとつが「おでき」。

かつて校長先生が担任をしていた2年生のDさんの腕に、鬼の顔のようなおできができたそうです。それを見たまわりの生徒からは「鬼の子」だとDさんはいじめられるように。先生は、生徒たちに注意したものの、見えないところでいじめは続いていました。

ある日、いじめをしていた3人は、原因不明の病気で入院することに。

時期を同じくして、Dさんは腕のおできをとるための手術をするために、入院することになりました。手術を受けたDさんの腕のおできから、なんといじめをしていた3人の持ち物が出てきたのです。Dさんによると「仕返ししたいやつの持ち物を食わせたら、俺が仕返しをしてやる」とおできが言ったというのです。さらに不思議なことに、おできをとる手術をしたら、入院していた3人の病状も回復しました。そして、いじめもなくなったそうです。

校長先生のお話の後は、この話題をグループごとに話し合います。ぼーちゃんのグループは「Dさんが魔力を持っていた」という意見にまとまりましたが、多くのグループでは「いじめられて妄想がふくらんだ」という結論に達しました。

その話には続きがあります。その手術前のDさんのおできの写真を見せてもらったところ、そのおできはDさんの顔にそっくりだったそうです。

果たして、真実は何だったのでしょうか。

学校の帰り道、ぼーちゃんたちは、白熱した討論を繰り広げます。

本書で紹介しているのは、こわいだけじゃなく、ちょっと考えさせられるお話です。実際に小学校の校長先生を務めていた経験がある著者の話に、子どもは好奇心を刺激されるのではないでしょうか。(中山寒稀)

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校長先生、ちょっとこわくてふしぎな話を聞かせて