放っておくと怖い糖尿病。後悔しない付き合い方とは?
年齢が上がってくると、気になるのが糖尿病。60歳以上で約3割、70歳を超えると約4割が糖尿病、もしくはその予備軍になるといわれています。誰もが無関係とは言えない病気なのです。
糖尿病の怖いところは、大きな自覚症状がないこと。気が付かないうちに悪化させてしまい、気がついた時には合併症を引き起こしてしまうことも少なくないのです。 合併症はさまざまで、足が壊疽を起こしたり、失明したり、糖尿病腎症から人工透析が必要になることもあります。また、脳血管障害から脳梗塞を起こしたり、がんや認知症にもかかりやすくなってしまうのです。さらに、最近では新型コロナウイルス感染症が重症化しやすい要因ともいわれています。
そんな身近であり、恐ろしい糖尿病。未然に防ぐこと、そして罹患しても悪化させないことは、とても大切なのです。 本書は、人生100年時代の健康で長生きするための糖尿病の対策本。糖尿病のメカニズムから、効果的な食事や運動などの対策、治療薬など、最新の糖尿病対策の知識が身に付きます。
著者は、糖尿病をはじめとした生活習慣病の治療に力を入れる玉谷クリニックの玉谷実智夫院長。糖尿病患者は、平均よりも10年以上寿命が短いというデータがあります。しかし、糖尿病を正しく理解し、発症を予防したり、重症化を防ぐことができれば、決して怖い病気ではないといいます。
たとえば、糖尿病の大敵である肥満。肥満の原因は、カロリーの摂取量が消費量よりも多いせい。だから、カロリーを減らせば痩せると思っている人が多いのではないでしょうか。著者によると、抑えなければいけないのはカロリーではなく、「血糖」と「インスリン」だといいます。つまり、最も注意が必要なのは糖質なのです。
人間が食べたものは消化されて「糖」になります。インスリンは、体にとって必要な量の糖を送り込み、余った糖を脂肪細胞に送って貯蔵します。血糖値が急激に上がるとインスリンはブドウ糖を次々と脂肪細胞に送り込むため、肥満状態を作ってしまうのです。逆に血糖値が抑えられ、インスリンの量が少なくなると脂肪は分解され、自然と痩せていきます。
つまり、ダイエットを成功させるために守るべきなのは、次の2つということになります。
“血糖・インスリンを「短時間に急激に増やさない」「高い状態を長く続けない」”
本書は、糖尿病のメカニズムや、糖質の摂り方、運動や治療法、検査など、一冊で基本的な知識を身に付けることができます。
紹介されている著名人や患者の実体験は、早い対処が明暗を分けることを痛感させられます。 まずは健康診断を受けて自分の体の状態を把握しましょう。自覚症状がないからこそ、糖尿病は気を付けたいですね。(中山寒稀)
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