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2020 年 12 月 19 日

手術件数1000件超の名医が教える がんにならないシンプルな習慣

著者:

佐藤 典宏

出版社:

青春出版社
医療

がんを遠ざける心構え、食事、運動、睡眠、ストレス対処法とは?

一生のうちに日本人の2人に1人はがんにかかるといわれています。もちろん、がんに罹患したくないのは、みんな同じでしょう。がんにかかる人とかからない人、治療がうまくいく人、なかなか効果が出ない人にはどんな違いがあるのでしょうか。

著者の佐藤典宏氏は、すい臓がんを中心に、これまでに1000件以上の外科手術を行ってきました。多くの患者を診察し、治療後の経過を観察していくなかで、「がんにかかりにくい人」「かかっても治療がうまくいく人」「治療後に再発しない人」の傾向が見えてきたといいます。それは、治療の成果だけでなく、患者自身が意識的にやっていたことでがんを遠ざけられた人もいたとのこと。

本書では、そんながんを遠ざけられた心構え、食事、運動、睡眠、ストレス対処法を紹介しています。

同じステージのがん患者に同じような治療をしても、すぐに再発してしまう人と再発せずに平穏な生活を取り戻せる人がいます。なかには、すでに全身に転移しているにもかかわらず、数年にわたって元気に生活している人も。

そんながんがあっても元気に暮らしている人、再発しない人にはある種のマインドセットがあると言っています。それは以下の通りです。

●がんを受け入れ、必要以上に怖れない

●くよくよせずいつも笑顔でいる

●自分で治療法を決定する

●一喜一憂せず、常に前向きに考える

●趣味や好きなことをあきらめない

●まわりの人に甘えず自分の役割を放棄しない

●感謝の気持ちを忘れない

「感謝の気持ち」はガンとは全く関係ないように思えますが、がんを克服した人は、つねに誰かに「ありがとう」と言っているそうです。その相手は、自分を支えてくれる家族や友人、医療関係者、自分が生きていることそのものなどさまざま。感謝の気持ちは、ストレスを取り除き、治療にいい作用をもたらしてくれるのではないかと著者はいっています。

がんにならないためには食事も大切です。そういうと何を食べればいいのかと考える方が多いのではないでしょうか。もちろん、食べる物もとても大切なのですが、実は「何時に食べるのか」も大切なのだそうです。

アメリカのカリフォルニア大学の研究チームが早期の乳がん患者に行った調査によると、夜間の絶食時間(夕食から翌朝の朝食までの時間)が13時間未満の女性と、13時間以上だった女性を比較したところ、絶食時間が短かった女性の方が、再発率が36%、死亡率が21%も高かったそうです。

夜間の絶食時間が乳がんの再発・死亡に影響を及ぼす理由の1つに血糖値の関与が考えられます。血糖値が高い状態が続くことは、がんを進行させるとのこと。血糖値が異常に高い糖尿病患者は、大腸がんやすい臓がんなどの再発率や死亡率がアップすることが分かっています。

さらに遅い時間の食事は、睡眠・覚醒のサイクル、体温、血圧、脈拍の調節、ホルモンの分泌など、体の基本的な活動を約24時間周期で調節するサーカディアンリズム(概日リズム)を乱してしまうのです。

他にも、がんのリスクを高める食べ物や発症率を下げる食べ物、生活習慣などが紹介されています。医学的根拠も提示されているので、安心。ストイックなものばかりではなく、「ほんの少し気を付けるだけ」で実践できることもたくさんあります。

がんにならないために、がんになっても元気に生き抜くためにも、ぜひ実践したい習慣ですね。(中山寒稀)

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