4つの能力を高めれば、運動神経がどんどんよくなる!
運動は好きですか? 嫌いですか?
子どものころの私は、運動が大の苦手であり、大嫌い。体育の時間は本当に憂鬱でした。かつての私のような「運動が苦手な子」が、あっという間に「運動好き」の変わるプログラムを紹介しているのが本書です。著者は「たけのこ体育教室」を運営するキッズスポーツトレーナーの安倍たけのりさん。著者の教室に参加した子どもは、初めて参加した日に運動好きに変わるそうです。家の中でも簡単にでき、ゲーム性もあるプログラムなので、子どもが夢中になります。
運動の基礎となるのは、筋肉や瞬発力などの「行動を起こす能力」、持久力などの「行動を持続する能力」、運動の目的にあわせて、身体の動きを調節する「行動を調節する能力(調整力)」の3つ。このなかの「行動を調節する能力(調整力)」は、運動神経と密接にかかわっており、運動中の様々な動きをスムーズにします。本書では「行動を調節する能力(調整力)」の向上を目的に、遊びの中で「敏捷性(すばやさ)」「平衡性(バランス)」「巧緻性(たくみさ)」「柔軟性(やわらかさ)」の4つの力を伸ばすことを目的にしています。
バランスをアップする方法として紹介されている運動のひとつが、「足じゃんけん」。
まずは、親子2人で向かい合って床に座り、お尻だけを地面につけてバランスをとります。「最初はグー」と言いながら、両足を胸に引き寄せます。「じゃんけんポン!」でじゃんけん勝負。足を縦に伸ばすとチョキ、横に広げるとパーになります。
勝負が終わった後は、腹ばいで腕を立てて、お腹の筋肉を伸ばします。
「足じゃんけん」は、難易度レベル1ですが、レベル12まであるので、子どもの様子にあわせてステップアップすることができます。また、親子で行う運動も多いので、運動不足の親御さんにもよさそうですね。
本書で紹介されているのは、トレーニングというよりは、体を使ったゲームという感覚。親子で遊んで盛り上がっているうちに、体を動かすことが大好きになるのではないでしょうか。また、子どものやる気を高める方法や、子どもを夢中にさせるテクニックなども紹介されています。(中山寒稀)
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