知らないと損をする。「じぶん年金」のつくりかた
老後資金2000万円問題が話題になったのは、記憶に新しいところ。このままではいけないと漠然とした不安を抱えつつも、よくわからないからと何もしていないという人が多いようです。そんな不安を解消する老後資金対策のひとつに、資産運用があります。
金融機関に行けば、資産運用について親切丁寧に教えてもらえます。しかし、あくまでも金融機関は営利企業。すすめられている商品が顧客のメリットを最優先にしているとは限らないのです。自分に最適な金融機関、商品を選び、おトクに資産形成をしていくために必要なのは、まず知識を身につけること。本書では、自分で積み立てて、自分で受け取る「じぶん年金」をつくるための知識を基礎から学べます
老後資金を考える際、よく耳にするのが「iDeCo」。iDeCoは利用者にとって、とてもメリットが多い制度なのです。その一つが「所得控除」。掛金が全額所得控除になるため、掛金の支払期間は所得税、住民税が安くなるのです。たとえば、企業年金がない会社に勤務する人が、月額2万3000円、年額27万6000円で掛けた場合、年間の所得が330万超695万円以下であれば、税金が8万2800円安くなります。
*所得税20%、住民税10%として計算
その他、iDeCoは運用益が非課税になる、受け取るときも控除が使えるなどのメリットもあります。
また、iDeCoには、年金制度ならではの「元本確保型商品」があります。資産運用のリスクが不安だという人にとっては安心材料ですね。ただし、iDeCoの利用には手数料がかかります。利息や配当金が手数料を下回った場合など、実質的には元本が保証されないことがあるので注意が必要です。
DeCoのどの金融機関が扱っている商品がよいかは、その人によってさまざまです。職業や勤務している会社によって加入できるiDeCoの上限や条件などが異なりますし、もらえる公的年金も違います。そのため、金融機関や商品を選択する前に自分がもらえる年金を把握し、老後にどんな生活を望むかなどの、自己分析が欠かせません。
資産運用のはじめの一歩は、とてもハードルが高く感じます。本書は「そもそもiDeCoって何?」という超初心者から、わかりやすく資産運用を学ぶことができるのではないでしょうか。(中山寒稀)
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本書は2017年に出版された『個人型確定拠出年金iDeCo プロの運用教えてあげる!』の改訂版です。
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