肩こり、ひざの痛みの原因は、お尻かもしれない
お尻の状態はいかがでしょうか? 形や大きさではなく、コンディションのことです。実は、なかなか治らない肩こりやひざの痛みは、お尻に問題があることが多いのです。
肩こりとお尻は、一見、全く関係がなさそうに見えますが、筋膜という繊維の膜が筋肉をつないでいるため、筋肉は連動して効率よく動かすことができています。ただし、つながっているのは、いいことばかりではありません。それにより、原因がある場所から離れた場所で痛みが起こります。特にお尻は、人体で最も大きい筋肉と言われる大殿筋が存在し、これが全身の筋膜の中継地点になっているため、疲労が蓄積しやすく、こりやはり、痛みの原因になりやすいのです。
そこで「お尻ぐるぐる」。これをすることでお尻が整い、その影響によって肩やひざのこりやはり、関節の動かしやすさなどに変化が生じます。
“基本のお尻ぐるぐるのやり方
肩幅程度に足を開き、安定して立つ。足先を少し外側に向け、がに股のような格好をすること
手のひらの付け根で、左右のお尻のほっぺ(くぼんでいるところ)を探して手を当てる。その場所から、指2~3本分少し上へ手を滑らせていくと、ポコッとお尻の筋肉の盛り上がりが感じられる部分がある。
2の場所が確認できたら、痛気持ちいい程度に圧をかける。圧をかけたまま、その場所を、時計回りに円を描くようにぐるぐるとマッサージする。左右同時に30秒~1分程度行う。
マッサージの動作に慣れたら、骨盤を時計回りに大きく回しながらマッサージを30秒~1分程度行う。同じように、骨盤を反時計回りにも回しながら30秒~1分程度行う。”
お尻をマッサージしながら腰を回すので、ちょっとコツは必要ですが、慣れればウォーミングアップから始めても、10分程度でできます。また、肩こり、ひざ痛のための日常生活の改善方法や、杖、痛み止めとの付き合い方など、お尻のケアを中心に、多方面から、肩こり、ひざ痛を解消する方法を提案しています。
そうはいっても、ついつい面倒になってしまって、続かないことも多いですよね。そんな人のためには、デスクワーク中や通勤電車など、日常生活の中で取り入れられるお尻のトレーニング方法も紹介されているので、こっそり試してみてはいかがでしょうか。(中山寒稀)
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