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2020 年 05 月 26 日

小・中・高に通わずに大学へ行った私が伝えたいーー不登校になって伸びた7つの能力

著者:

吉田 晃子、星山 海琳

出版社:

廣済堂出版
教育実用書

大切なのは、学ぶ場所よりも何を学ぶか。自分で伸びる力を育てる

本書の著者は、不登校だったお子さんを抱える母、吉田晃子さんと、娘さんの星山海琳さんの2人。海琳さんは、小学校に入って早々に、学校に行くことを辞めました。中学、高校にも興味を持てずに、通っていません。しかし、大学には興味を持ち、一念発起して、自ら学んで見事に受験を突破しました。

お母さんの晃子さんは、海琳さんが学校に行かないという選択をしたとき、不安を全く感じなかったそうです。実は、海琳さんのお兄さんも不登校。しかし、興味を持ったこと必要なことは、自ら学びだしました。学びを衝き動かすものは、誰もが生まれながらにして持っている好奇心。その経験から、晃子さんは、知恵の教育を行わずに知識だけを詰め込む公教育(人間教育ではなく生産教育)には、好意も期待も持っていなかったのです。

また、晃子さんは、不登校で得したことの一つに「不安からの解放」を挙げています。お兄さんが不登校になったとき、晃子さんは、不安とともに、知的好奇心に刺激され、学校についての本を読みまくりました。そして、晃子さんは、「学校に通い続けるほうが将来が不安」という考えにたどりつきました。学校の勉強は、「自分」から自分を引き離し、好奇心をつぶし、子どもたちを社会から隔離させるための恐怖でできた鎖であり、洗脳だと感じたのです。

海琳さんが挙げている、学校に行かなかったからこそ邪魔されずに育った7つの能力の一つが「学力」。ちなみに晃子さんは、まったく勉強を教えていません。海琳さん曰く、行動を起こすときは「興味が自然発生した」「必要に迫られた」「何かから影響を受けた」とき。海琳さんにとって、興味を持った大学で学ぶことが「遊び」なら、その過程も「遊び」。掛け算九九すらできなかったにもかかわらず、大学に行くことを8月半ばに思い立ってから、2か月半で高等学校卒業程度認定試験に合格。そして、6か月後には、大学に合格します。「やりたいことを、やりたい間ずっと、やりたいだけやる」ために必要な集中力をそそぐことができたのです。

晃子さんは、子どものころから海琳さんを一人の人間として、常に尊重し、信頼していることを強く感じました。不登校で悩んでいる親御さんは多いと思います。学校に行かないことを責めるよりも、学校に行かないから何ができるのか。それを見つけるヒントになる本です。(中山寒稀)

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