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2020 年 05 月 09 日

坐骨神経痛、腰痛は骨盤ころがしで治せる

著者:

長岡 隆志

出版社:

主婦の友社
健康

カンタンだから、続けられる! 骨盤ころがしで腰痛改善

世界の10人に1人が腰痛に悩まされているといいます。しばらく安静にしてよくなるような一過性の腰痛であってもつらいのに、慢性的な症状になると、本当に嫌なものですね。日常生活にも影響してきます。さらに、悪化させてしまうと、椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症のような腰の病気を引き起こすことも。

しかし、すべての人が痛みに悩んでいるわけではありません。椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症は、MRIでその症状を確認できる人でも、痛みを感じていない、無症候性の人も多いのです。今、痛みを感じている人が手術をしなくても、痛みを感じていない人と同じ状態に戻すことで、痛みの消失につながっていきます。骨盤ころがしによって、背骨を前と後ろから支えている腹筋、背筋が適度に動き、筋肉の状態が改善します。骨盤周りの筋肉の状態が改善することで、組織が神経に食い込まなくなるので痛みやしびれがなくなると考えられるのです。

では、骨盤ころがしはどうやって行うのでしょうか。

“(1)背すじを伸ばしていすに座る

(2)腰を曲げてねこ背にする。骨盤を後ろにころがすようなイメージで行う

(3)背すじを伸ばす。骨盤を前にころがすようなイメージで行う

動きが速くならないように、(1)~(3)をゆっくり5~10回程度行う。これを1セットとして1日3セット行う”

いすさえあればできる、とても簡単な運動です。長い時間座りっぱなしで腰が痛くなりそうな時も、こっそりとできるのではないでしょうか。これは、「基本の骨盤ころがし」ですが、骨盤の横方向のゆがみが大きい時に行う「横方向の骨盤ころがし」や基本の骨盤ころがしよりも高度に腹筋・背筋を働かせた「呼吸を逆転させた骨盤ころがし」など、本書では、気になる部分やシュチエーションに合わせた骨盤ころがしやストレッチを紹介しています。

本書で紹介している、足腰の痛みを改善するための方法の中で、著者がすすめる運動方法は、優先順位が高い方から次のようになっています。

1.骨盤ころがし、2.おしりの筋肉のストレッチ、3.30分のウォ―キング

腰痛は、特別なことをたくさんやるよりも、必要な運動をコツコツ続けることで改善していきます。骨盤ころがしだけでも、腰痛が改善する可能性があります。基本の骨盤ころがしは、本当に簡単なので、試してみたくなりますよ。(中山寒稀)

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