誰でも「面白さ」を発信できる時代の、自分ならではの面白さのつくり方
“「面白いってなんだろう?」”
これは、電通のアートディレクターである著者が、デザイナーになってからずっと悩んできたテーマなのだそうです。そもそも、「面白い」というのは、どういうことなのでしょうか。本書では、わかっているようで、実は曖昧な「面白い」を体系化しています。
「面白い」には、本来、いろいろな意味があります。
“(1)楽しい。愉快だ。 (2)興味をそそる。興味深い。 (3)こっけいだ。おかしい。 (4)(多く、打ち消しの語を伴う)心にかなう。好ましい。望ましい。 (5)景色などが明るく広々とした感じで、気分がはればれとするようだ。明るく目が覚めるようだ。 (6)心をひかれる。趣が深い。風流だ。 *『大辞林 第三版』三省堂より“
お笑い番組を見た時も、美術館で芸術作品を見た時も、同じ「面白い」という言葉を使いますが、その意味は全く異なるのです。これらの意味をまとめると、「面白い」は次のようになります。
“「面白い」=「人を惹きつける何らかの魅力がある状態」”
もし、自分が作ったものや表現したものが、あまり人に興味を持ってもらえなかった場合、相手にとって魅力が感じられなかったということになります。そんな時は、どうしたらいいのでしょうか。
“面白い表現をする =人を惹きつける何らかの魅力を表現に付加する”
そして、この「何らか」は、人によって感じ方が異なる部分であり、無限に存在するものです。つまり、どんなものであっても、見る人によって「面白い」と感じることもあれば、「つまらない」と感じる人もいます。そのため、自分が本当に魅力を感じるものを信じて、それを表現に乗せるしかありません。そこで、自分の面白さのツボをより具体的に知るための「面白さの地図」づくりや、「面白さの観察」、それを言語化する「面白さの法則」により、自分ならではの「面白さ」を表現することができるようになります。
今は、クリエイティブな仕事をする人だけではなく、SNSや作品を投稿できるサイトなど、あらゆる人が面白さを表現できるサイトやアプリがたくさんあります。面白さの表現は誰にでもできるのです。
また、著者は、本書を書いたことにより、もう一つの「面白さの法則」を発見したそうです。
“「やりたいこと」を「とにかくやってみる」と、人生が面白くなる。”
ごく普通の生活の中にも、意外と「面白い」が隠れているかもしれません。クリエイティブな仕事をしている人はもちろんですが、そうでない人でも、「面白い」を意識することで、日常がちょっと楽しくなる一冊です。(中山寒稀)
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「面白い!」のつくり方