中学で習った動詞30でOK! ネガティブなゾンビビジネスマンの日常会話
ビジネスマンとしてバリバリに働くための英会話教本は数多くあれど、本書は、仕事嫌いの人がしぶしぶ働くための英会話。ゾンビには、やる気がないゆえに難しい会話も必要ありません。ゾンビのトム同様にやる気がない人でも学べる英会話です。
物語は、会社に行きたくないトムが、人間の妻、サマンサに怒られて出社するところから始まります。
“I have a terrible hangover. I have a splitting headache.
ひどい二日酔いだ。割れるような頭痛がします。
You have no choice but to do it. I’ve had enough of having this conversation.
それでもやるしかないんだよ。この会話うんざりなんだけど。
I’m off to work.
会社に行く。“
このシーンは、基本中の基本動詞Top10の「have」を使った会話になります。基本的な使い方の解説は、「ゾンビのお弁当」がテーマ。ごく普通の例文ですが、その主人公がゾンビになるだけでワクワクしながら読み進められます。
さらに、トムは仕事でも失敗し、部長をあきれさせてしまいます。
“Let’s put this plan into action. Turn your paperwork in.
この計画を実行に移そう。書類を提出して。
I can’t remember where I put it. I remember now! I put it in the postbox.
それをどこに置いたか思い出せないのです。思い出した。ポストに入れちゃいました。
Did you put a stamp on the envelope?
封筒に切手は貼りましたか。
I forgot to put the stamp on. The mail will come back to me.
切手を貼り忘れました。郵便物は戻ってくるね。
I want to put an end to my relationship with Tom.
トムとの関係を終わらせたい。”
このシーンの動詞は「put」。ダメな社員トムは、失敗しているにもかかわらず、ふてぶてしい態度です。実際に自分が働くオフィスで交わされた会話だとしたら、この上なくイライラするでしょう。英文自体は、難しい表現がほとんどありませんが、必要なことを的確に伝えています。
他にも、「これを使うと英語ができるやつに見える」というハッタリをかませる例文も載っています。もちろん、トムのようなダメ社員では困りますが、英語が苦手な人でもはいりこみやすいので、楽しみながら英語を学ぶことができそうです。(中山寒稀)
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