タイトル
※最大文字数120文字
「一生モノ」クイズ
サブタイトル
※最大文字数200文字
1分で読めて一生使えるエピソード51
キャッチコピー
(帯文)
※最大文字数200文字
何もかもが不安定な現代。人生に迷った時、そして、ピンチに陥った時に「役立つクイズ」の51連発!考えるだけで頭がやわらかくなり、答えを知って目からウロコ…。人生の達人たちに学ぶ、<生きる指針>になる「一生モノ」のクイズです。
本書の内容
※最大文字数200文字
クイズ形式の実用書。<エピソード力>による人生のヒント集。 読者にとって、「もしかしたら一生忘れられない話」になるかも知れない数々の「エピソード」を、クイズにアレンジしてお届けする宝石箱のような本。世の中に数ある「名言集」とは異なり、<エピソード力>によって読者に幸せになってもらう事を狙っています。自分で「答えをあれこれ考えて」楽しみながら人生に役立つのはもちろん、話題として人に出題する事もできる使える一冊です。
著者名
※最大文字数120文字
西澤泰生(にしざわやすお) ペンネーム チャーニー
著者プロフィール
※最大文字数1000文字
1962年、神奈川県生まれ。某外資系企業で広報部門に所属し、約20年間、社内報の編集、マスコミへのニュースリリース記事の作成などに携わる。しかし、突然の勤め先が解散。再就職活動の中で「人間力」や「本当のしあわせ」などについて考えはじめ、さまざまな書籍から「人生に役立つ一生モノのエピソード」の収集を開始。趣味はクイズ。TVのクイズ番組への出場は20回を数え「アタック25」「クイズタイムショック」等で優勝。「アメリカ横断ウルトラクイズ」ではニューヨークまで勝ち進むも準優勝。TV番組のブレインとしてクイズの作成に携わった他、パズル雑誌でクイズ問題を連載していた事もある。現在、会社員。「チャーニーのお気楽日記」「やっさんの私的おススメブック日記」という2つの人気ブログを主催。
企画意図
※最大文字数1000文字
・現代は、ある日突然、勤め先が無くなってもおかしくない不安定な時代であり、多くの人たちは「心のよりどころ」を求めています。
・その「心のよりどころ」とは、「会社と共に消えて無くなる肩書き」でもなければ、「実は大して役に立たない資格」でもありません。本当の「心のよりどころ」は、その人にとって生きる指針となる「座右の銘」であり、人生の達人たちの「学ぶべきエピソード」や「それに付随する言葉」であると確信しています。
・私のこの<エピソード力>への確信は、私自身、勤め先が突然無くなった時、「あるエピソード」を知っていたおかげでパニックに陥らずに済んだ経験によって得られたものです。
・この本を手にした読者が、私と同じように人生でピンチに陥った時、掲載されているエピソードのうちたった1つでもよいので思い出し、希望を持って次の行動へ移すきっかけにしていただければ本望です。
・仕事のハウツー本や様々な実用書が売れるように、この本も、「人生における問題解決のヒント」として、また、「現代人の心の処方箋」として、「売れるポテンシャル」を持つ本であると考えます。
・ネタは古今東西に存在し、尽きる事はありません。多湖 輝氏の名著『頭の体操』のようにシリーズ化も可能です
・経営コンサルタントの吉江勝(よしえまさる)氏は「不況下では、読んで楽しくなるもの、癒されるものが好まれる。人に情熱や感動を与えられるノンフィクションジャンルの本が売れる」と語っています。本書は、これらの条件をすべて満たした内容です。
企画の背景
※最大文字数1000文字
・昨年の震災以降、津波でも流される事がない確かなものは「人と人との絆」であり、本当に大切な物は「心の中」にあるという事に多くの人たちが気付きました。
・さらに、未曾有の災害は、「普通の毎日」が続く事の「尊さ」についても気付かせてくれました。エベレストのような高みよりも、高尾山クラスのしあわせこそが貴重なのです。
・そんな今だからこそ、1人でも多くの人に、何が起こっても流される事がない、誰にも奪う事ができない場所(=心の中)に「生きる指針」というピラミッドを築き上げてもらいたい。「しあわせの意味」について再認識し、「生きるヒント」をつかんでもらいたい。そんな思いから、この本を世に送り出したいと考えています。
読者ターゲット
※最大文字数400文字
メインターゲット 男女を問わず30歳の会社員。無事就職して仕事も覚えた。なのに、何故か自分に自信を持てない。年功序列は崩れ去り、会社では常に結果を求められ安穏としてもいられない。生涯のパートナーもなく、将来への漠然とした不安を抱えている。その不安からか意外に勉強熱心で、アフター5は、上司からのお酒の誘いを断って自己啓発セミナーへ行く事もある。「幸せになりたい」とは思っているが、その<幸せの正体>がわからない…と、そんな人。
サブターゲット 50代のビジネスマン。妻1人子供2人。定職についていて、一応の肩書きもある。これまで夢中で働いてきたが、定年までのカウントダウンの中にいる自分に気付く。第二の人生をどう生きるか不安を持っている。また、リストラも他人事ではないとのおびえもある。「答え」を求めて、ついビジネス書を買う事が多い…と、そんな人。
類書
※最大文字数400文字
『頭の体操』シリーズ(多湖 輝 著 初版は1966年に光文社より発行)
『読む! 深イイ話』(日テレbooks 2010年7月発売)
類書との差別化
※最大文字数400文字
頭の体操』シリーズは、単なる知識クイズではなく、<発想の転換>を必要とする大人のクイズという点が読者の心をとらえました。「発想の転換」を伴うクイズという点は今回の企画と同じですが、その答えが「人生のヒント」になるという部分が『頭の体操』とは異なる本書のウリです。
『読む! 深イイ話』は、本書の企画にもっとも近い本です。この本で紹介されているクイズの中で、特に「もしかしたら一生の指針となるエピソードや言葉」のみを集めたのが本書…というイメージ。クイズ形式としては『読む! 深イイ話』は、答えの導きやすさを考慮して「穴埋め式」を採用していますが、本書では、読者に「発想の幅」を広げてもらうため、あえて「穴埋め式」は最小限にとどめています。
体裁など(案)
※最大文字数200文字
特にございません。プロフェッショナルにお任せ致します。
原稿完成の予定
※最大文字数200文字
9割以上の原稿が完成していますので、採用決定後、最短約1か月にて納品可能です。
企画者の要望
※最大文字数400文字
イラスト等の希望は特にございません。プロフェッショナルにお任せ致します。
この本を制作する
ために有利な条件
※最大文字数1000文字
・すでに厳選を重ねた50本を超えるネタがほとんど完成しています。
・筆者はクイズを趣味とし、読書中毒である事から豊富な「元ネタ本」を有しています。
・筆者は2つのブログを主催しており、個人でも宣伝活動が可能です。
目次構成案
※最大文字数4000文字
はじめに
「人生の答え」は、〇〇の中に
なぜ、あの人だけが再雇用されたのか?
あなたが「とても幸運」な理由
※この本を百倍楽しむ方法
第1部 この人たちのポリシー
クイズ1 イチローが嫌いな言葉
クイズ2 「俺たちは○○の家族だ」
クイズ3 江頭2:50の座右の銘
クイズ4 手塚治虫が書き足したモノ
クイズ5 「お米の出来」がわからない理由
クイズ6 タクシー乗り場の「カッコいい老人」
クイズ7 井上ひさしと「エスキモー」
クイズ8 黒澤 明の9時5時伝説
クイズ9 ゴルゴ13が握手をしない理由
クイズ10 御柱祭と岡本太郎
ティ―タイム1(コラム) 「は・か・く」の相づち
第2部 この人たちの機知
クイズ11 オヒョイさんとタバコ
クイズ12 100歳の若者
クイズ13 ひすいこたろうのお茶
クイズ14 「絵の値段が高い」と言われたピカソ
クイズ15 青山脳病院の元旦事件
クイズ16 お釈迦様が最期の説教の前に弟子たちに言った事
クイズ17 平野レミの肩書き
クイズ18 久世光彦の「長いスピーチ撃退法」
ティ―タイム2(コラム) 〇〇〇〇という言葉がない村
第3部 この人たちのピンチ脱出法
クイズ19 マギー司郎のつぶやき
クイズ20 学生に囲まれたケネディ
クイズ21 70歳のおばあちゃんの奇跡
クイズ22 騒音にうるさいエステサロン
クイズ23 米長邦雄が名人になるためにやった事
クイズ24 彼女のスープに髪の毛が入っていたら
クイズ25 扇子を忘れて高座に上がった落語家
クイズ26 藤田 田VSアメリカ悪徳企業
クイズ27 夏目漱石の「断る力」
クイズ28 弱小広告代理店コピーライターの大逆転
クイズ29 名優ジャック・レモン9歳の初舞台
クイズ30 締切日に原稿を無くされた赤塚不二夫
ティ―タイム3(コラム) 会社が無くなった瞬間
第4部 この人たちのプロ技
クイズ31 2杯目のグラスを置く場所
クイズ32 開高 健がサントリー会長のスピーチにした事
クイズ33 天才料理人のリクエスト
クイズ34 マグロ船の船長の役目
クイズ35 朝食が無料のゴルフ場
クイズ36 ニューヨークの壁の穴
クイズ37 スキー場のロマネ・コンティ
クイズ38 俳優1年生の児玉 清に殺到した役柄
クイズ39 5歳のバフェットが王冠を集めてやった事
クイズ40 代役に抜擢される人の共通点
クイズ41 久本雅美のナミダ
ティ―タイム4(コラム) ヘレン・ケラーからの贈り物
第5部 この人たちの魔法
クイズ42 マザー・テレサの「世界を平和にする方法」
クイズ43 伝説の販売員が、値引きを迫るお客様にやった事
クイズ44 「ビッグイシュー」誕生秘話
クイズ45 手を使わずにクルミの殻を割る方法
クイズ46 矢沢永吉の人たらし術
クイズ47 松本人志への返信
クイズ48 1人だけご飯茶碗を持ってきたコドモ
クイズ49 詩人が物乞いに贈った魔法の言葉
クイズ50 「KKコンビ」を破った木内監督の一言
クイズ51 焼け落ちる校舎を前に
ティ―タイム5 時間という名のおだやかな海
おわりに
原稿見本
※最大文字数8000文字
はじめに
(小見出し)「人生の答え」は、〇〇の中に
こんにちは、チャーニーです。
これはただのクイズの本ではありません。
そして、この本を手に取ったあなたはとても幸運な人です。
その理由をこれから説明します。
でもその前に、
まずは「元気」の話からはじめましょうか。
「元気」は「元気」でも、人の名前。
そう、須藤元気さんの人生を変えたエピソードです。
ご存じですよね、須藤元気さん。
かつては「変幻自在のトリックスター」と呼ばれた格闘家。
「風の谷のあの人と結婚する方法」などの著書がある作家でもあり、今ではパフォーマンスユニット「WORLD ORDER」を結成し、活躍を世界へと広げている、あの須藤元気さんです。
まだ格闘家だった頃のある日、彼は朝から悩んでいました。
「格闘家を引退して、パフォーマンスの道に進むべきか?」
正にハムレットの心境。
今日こそ決断しようと決めて、意味もなく街を徘徊します。
しかし、いくら考えても「答え」は出ない。
そのうち「答え」ではなくオシッコを出したくなってしまった元気さん。
街角の公衆トイレに入り、朝顔に向かって用をたしながら、ふと目の前を見てガクゼンとします。
そこには、一日中探し求めていた「答え」が表示してあったのです。
「一歩前へ」
この「トイレの注意書き」を見た須藤さんは、全盛期だったにもかかわらず 格闘家をあっさりと引退。
パフォーマンスの道へと歩み出しました。
そう、公衆トイレの注意書きが彼に「人生の進むべき道」を教えたのです。
(小見出し)なぜ、あの人だけが再雇用されたのか?
「元気」の次は「解雇」の話。
企業買収を受けて、社員全員の解雇を決定したある会社で実際にあった話です。
会社は事情を説明するために社員の一人ひとりと面接を行ないました。
一言で言えば「会社が新しくなるので、あなたはクビです」と全員に引導を渡すのが目的です。
ところが、面接を行なった結果、たった1人、ある社員だけが新しい会社に再雇用される事になったのです。
なぜ、彼だけが?
実は彼、「人生の崖っぷち」であるこの面接で、他の社員が誰一人として口にしなかった「ある事」を言ったのです。その発言を、たまたま買収先である企業の担当者が聞いていて、「あの社員は素晴らしい。新しい会社の教育係にしよう」という事になったというのが真相。
なんと給料まで倍額になったのです。
あなたには、彼が面接で何をしゃべったかわかりますか?
他の社員が「今まで会社に貢献してきたのに!」とか、「子供が2人いて、今クビにされるのは困る」など、文句や泣き事を言う中で、彼だけはこんな事を言ったのです。
「この会社には、私もウチの家内も本当に感謝しています」
この言葉が、買収先企業の担当者の胸に響いたのです。人間、死に際にはウソは言いません。本音の感謝の言葉だからこそ、「この社員は失ってはいけない」と思ってもらえたのでしょう。
でも、彼に「会社に感謝しなきゃだめよ」と最初に言ってくれたのは実は奥さんだったのですけどね…。(『この不況で損する人 この不況で得する人』斉藤一人著、KKロングセラーズより)
(小見出し)あなたが「とても幸運」な理由
さて、
いよいよ、さっき「あなたはとても幸運な人です」と言った理由です。 ズバリ言いましょう。
その理由、
それは…。
「今、この本を手にして、こうして読み始めているから」
あっ、本を閉じようとしたそこのあなた、ちょっと待った!(笑)
なぜ、この本を手にしたあなたは幸運なのか。
それはこの本に「幸せになるための<人生の秘訣>」がたくさん紹介されているからなのです。
須藤元気さんのように「人生の進路に迷った時」、
解雇を言い渡される面接のような「人生のピンチに立ち向かう時」、そんな時に役立つエピソードや言葉を厳選に厳選を重ねて紹介しているのが本書なのです。
言わば、「セレンディピティ」(=答えを探し求めている人にだけ訪れる偶然の幸運)の宝庫。
あなたにとって、「一生の宝」になる話が必ずあります。
ぜひ、それをあなたの人生に役立てて欲しい。
世の中に星の数ほどある本の中から、あなたがこの本を手にしたのは、「偶然」ではなく、きっと「必然」なのですから。
実はチャーニーも、ある日突然、勤め先の会社が無くなるというピンチを経験しています。
新卒で入社して20年以上も務めた会社です。
正直、大ショック。
でも、その時に、パニックに陥る事なく、それどころか「その状況を楽しむ事」ができたのです。
それは、ある人生の達人のエピソードを知っていたおかげでした。自分がそういう経験をしているからこそ、あなたにも、知っておいて欲しい話がたくさんあるのです。
あなたに楽しみながら読んでもらえるように、エピソードはクイズにアレンジしました。
ぜひ、エピソードが持つスゴイ力(=エピソード力)を最後までご堪能ください。
この本を読み終えた時の、あなたの「心の変化」が楽しみです。「あなたにとっての人生のヒント」が1つでも多く見つかる事を心から祈念いたします。
※この本を百倍楽しむ方法
・すぐに「答え」を見ないでいろいろと考えてみてください。できれば誰かに出題してもらって正誤判定もしてもらえればベストです。
・しばらく経ったら読み返してみてください。最初に読んだ時は軽くスルーしていたエピソードが、その時の悩みの答えになったりします。
・読んだエピソードや言葉は覚えておいて、「時間が稼げる話題」「プレゼンの時の味付け」「人から相談を受けた時のアドバイス」などにご活用ください。
_________
【クイズ原稿見本 その1】
御柱祭と岡本太郎
日本にお祭は数々あれど、諏訪神社の「御柱(おんばしら)祭」くらい危険なお祭はないでしょう。 何だかよくわからないけど、大木を引っ張って急斜面の坂から落とし、その周りに男たちが群がっている映像を、あなたもテレビでご覧になった事があるのではないでしょうか。 柱に近寄るだけでも危ないのに、飛び乗ってまたがるオッチャンまでいる。 危険度マックス。超が9つくらい付くほどデンジャラス。 それにしても、死者が出ても中止にならないお祭って、つくづくスゴイ…。
さて、芸術家の故岡本太郎が、この御柱祭へ行った時のエピソードです。 普段から、ただでさえテンションが高い岡本センセイ。 「何だ、これは!」と言ったかどうかは知りませんが、とにかくテンションがメチャクチャに上がってしまった。御柱に乗せてもらって例の坂まで来たセンセイ、「このまま自分も坂を下りる!」と、とんでもない事を言い出した…。
問題
御柱祭で「柱に乗ったまま坂を下る」と言い出した岡本太郎は、同行者たちから「ダメですよセンセイ、死んじゃいますよ」と止められた時、彼らに何と言い返したでしょう?
御柱祭と岡本太郎 解答
答え 「死んで何が悪い!」
さすがセンセイ。
人生に対する「覚悟」も爆発しちゃっています。なんとこの時69歳。パワフルです。(『岡本太郎の仕事論』平野暁臣著 日経プレミアシリーズより) ちなみに「太陽の塔」の製作を引き受けた理由は「自分にとって、この仕事を受ける事は、とても危険な気がするから…」だったとか。
・「危険だ、という道は必ず、自分の行きたい道なのだ」 by 岡本太郎
・「人間にとって最大の恐怖は、死である。それを克服すれば、もう怖いものはなくなる」 by 見城 徹(『人は自分が期待するほど、自分を見ていてはくれないが、がっかりするほど見ていなくはない』講談社より
・永 六輔がモンゴルのパオで遊牧生活を送る日本人の友人を訪ねた時、大草原で、ふと思った事 「ここで死ぬのも悪くないな」
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【クイズ原稿見本 その2】
学生に囲まれたケネディ
「人生に3つの坂あり」。
「登り坂」「下り坂」そして、最後の1つが「まさか」。
この「まさかの事態」に陥った時こそ、その人の器量が問われます。
かのジョン・F・ケネディの弟、ロバート・ケネディがこの「まさかの事態」に遭遇した時のエピソードです。
1962年。時の司法長官として来日したロバート・ケネディは、早稲田大学の大隈講堂で講演を行ないました。しかし当時は、折しも、「米帝国主義打倒」という機運が盛り上がっていた時期。今では考えられない事ですが、講演を終えて講堂を出たケネディを学生たちが取り囲んで、「帰れ 帰れ」の大合唱をはじめてしまった…。
問題
一触即発の空気の中、ロバート・ケネディは、おもむろにマイクを手にしてある事をし、その行動によって、一瞬にして学生たちを自分の味方にしてしまいました。さて、ケネディはいったい何をしたのでしょう?
学生に囲まれたケネディ 解答
答え 早稲田大学の校歌を歌った
実はこれ、乙武洋匡さんの著書『五体不満足』(講談社)の中で、乙武さんの知人の目撃談として登場する話です。マイクを手に取ったケネディは、「私には、知っている歌がひとつある」と言うと、早稲田大学の校歌「都の西 北」を歌い出した。すると、騒いでいた学生たちも一緒に歌い出し、ケネディを中心に、大合唱が始まったと言うのです。
正に機転。いや、早稲田で講演するにあたって「都の西北」を覚えてきたケネディの用意周到さに敬意。相手のハートをつかんでしまえば、あっと言う間に「昨日の敵は今日の友」ですネ。
・昔、ある編集者から聞いた話。
自分の雑誌の中で、ある組織の大物の名前に誤って「故」をつけて掲載してしまった。さっそく編集部に若い構成員が抗議にやってくる。「〇〇先生に故を付けて掲載するとは何事か!」と息巻く構成員に、その編集者は懐かしそうな表情を浮かべてこう言って危機を脱した。
「〇〇先生はまだお元気でしたか! よろしくお伝えください!」それを聞いた構成員。気勢を削がれ、すっかり大人しくなって帰って行ったとか…。
・ジブリ映画『紅の豚』で、荒くれ者の飛行艇乗りたちにとり囲まれた時、 少女フィオが言うセリフ。
フィオ「私ね、小さい時から飛行艇乗りの話を聞いて育って来たの。飛行艇乗りの連中ほど気持ちのいい男達はいないって。おじいちゃんはいつも言ってたわ。それは海と空の両方が奴らの心を洗うからだって。だから飛行艇乗りは船乗りよりも勇敢で、陸の飛行機乗りより誇り高いんだって」飛行艇乗りたち「そうだ! そのとおりだ! 姉ちゃんいいぞ!」
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【クイズ原稿見本 その3】
「KKコンビ」を破った木内監督の一言
のちにプロ野球で、エース、4番になる2人、桑田と清原のいわゆる「KKコンビ」がいた時代のPL学園は本当に強かった。2人は1年生からレギュラーで5回連続して甲子園に出場しました。夏の大会は特に強く、優勝2回、準優勝1回。そうです。彼らは夏の甲子園で、たったの一度しか負けなかったのです。
「夏のKKコンビ」に黒星を付けた唯一のチームは、名将木内監督が率いていた当時の取手二校(茨城)。1984年の事でした。
試合は取手が1点リードで迎えた9回裏。PLが起死回生のホームランで同点に追い付きます。延長に入れば、サヨナラ勝ちができる裏の攻撃の方が有利。優勝目前で追いつかれて気落ちしてベンチに戻る取手の選手たち…。
問題
意気消沈でベンチに戻ってきた選手たちに、木内監督が言った一言は何だったでしょう?
ヒント
出だしは「よかったなあ」です。あなたなら何と言って選手たちを生き返らせますか?
「KKコンビ」を破った木内監督の一言 解答
答え 「よかったなあ、まだ甲子園で野球ができるぞ!」
甲子園の決勝戦。という事は、他のすべての球児の「夏」はもう終わっている。この大舞台で、まだ野球を続けられる事がどんなに幸せな事なのか…。この魔法の一言で心機一転。プレッシャーを「喜び」に変える事ができた選手たち。10回表の攻撃でなんと4点を奪い、取手二校は茨城勢で初めての甲子園優勝を果たす事ができたのです。
・「三原マジック」と呼ばれた名采配で知られた三原 脩が、西鉄ライオンズの監督時代。巨人との初めての日本シリーズ第1戦の直前、意気込みすぎて緊張する選手たちに言った言葉
「今日は勝たなくていいぞ!」
・新人時代にエラーが多かったという阪神タイガースのOB、ムッシュこと吉田義男。彼を我慢して使い続けた当時の松木謙治郎監督は、吉田が落ち込んで委縮しないよう、こう声をかけ続けた。
「もう1つエラーしてみろ!」
その後、吉田は「牛若丸」と異名をとるほどの名ショートに成長した。
・中田英寿がワールドカップに出場する時、親友の木村拓哉が電話で中田に贈った言葉。
「大きなプレッシャーがあるかもしれないけど、そのプレッシャーを味わえる日本人は11人しかいない。究極のプレッシャーを楽しんできて欲しい」