ほんたま書籍紹介

からだの仕組みには、ワケがある。病気や健康がわかる人体の秘密

人は、たくさんのからだの機能・現象によって生命を保っています。そんなからだで起きている現象について、「人体図鑑」と「家庭の医学」をイイトコドリでわかりやすく解説しているのが本書です。

たとえば、心臓について。 常に心臓で起きている、「観客席ウエーブ」をご存知でしょうか。 心臓の拍動は、心筋細胞の収縮によるものですが、心臓の部位により動くタイミングが異なります。洞結節（どうけっせつ）から発せられた電気信号により、心臓の上側にある「心房」が収縮、少し遅れて下側の「心室」が収縮します。あたかも観客席のウエーブのような時間差のある動きによって、心臓は効率よく血液を送り出すことができるのです。

ところが「房室ブロック」が起こると、洞結節が発する電気信号が伝わらない、あるいは伝わりにくくなってしまいます。そうなると、必要となるのがペースメーカーです。

からだに埋め込まれたペースメーカーは、電気刺激を発し、洞結節に代わりに心臓の拍動を促します。

このような、興味深く面白い解説が続きます。

本書では、医学の知識がなくてもからだで起こる現象を理解しやすく、興味深く知ることができます。健康や病気に対する意識を楽しく高められる一冊ではないでしょうか。（中山寒稀）

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