もしかしたら、あなたもサイコパスになるかもしれない
誰もがサイコパスになる可能性を持っている。
そう警鐘を鳴らすのが、本書の著者で臨床心理士の高品孝之さんです。
一般的なサイコパスは、基本的に生まれつきのもので、脳の気質異常により良心の欠如や冷酷さが現れます。しかし、疑似サイコパスといわれる「ゆるサイコパス」は、誰もがなりうると言います。ゆるサイコパスに変身するトリガーはストレスであり、自分でスイッチを見つけることは難しいのです。
ゆるサイコパスのスイッチとなるのが、次の5つの「心の癖」になります。
“・人を喜ばせたい→繊細タイプ
・努力したい→頑張り屋タイプ
・急いでやりたい→せっかちタイプ
・強くありたい→強がりタイプ
・完全でありたい→完璧主義タイプ”
この心の癖は、その人を頑張り屋にしたり、気配り上手にするポジティブな効果がある反面、人を駆り立てるような危険な面もあります。
例えば、集団で1人の子をいじめている場面を見てみましょう。
「人を喜ばせたい」癖の子は、「相手に話しかけたり、消しゴムを貸してあげたのに、感謝の態度が見られない。他の人に対する態度と同じように接してくる」などのように考えています。
一方で「努力したい」癖の人は、「向上心がなくてムカつく。勉強や運動で頑張って見返そうという気概もないのか」と感じているのかもしれません。
つまり、表面上は一致団結しているいじめであっても、それぞれの心境が異なっていることが多々あります。しかも、いじめは、同調圧力が働いているため、罪悪感を覚えにくいのです。
そんな危険な心の癖は、誰もが1つ以上持っていて、それを自覚することでコントロールが可能です。
本書では、そんな自分の怒りのスイッチを見つける方法やゆるサイコパスの攻撃をかわす方法を有名人の事例とともに紹介しています。
他人からの攻撃に悩んでいる人は、まずその心の仕組みを知ることから始めてみてはいかがでしょうか。(中山寒稀)
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