ほんたま書籍紹介

夫の支配から抜け出して、新たな一歩を踏み出すための本

年々、モラハラを理由とする離婚が増加しています。しかし、離婚をしてもモラハラを受けていた人は、精神的な支配から抜け出せず、罪悪感を抱えたままという人も多いそうです。

本書の著者、福山れいさんは心理カウンセラーであり、女性の夫婦問題やDV、モラハラなどの相談を受けています。そんな著者もかつては、夫のモラハラに悩んでいた女性の一人でした。著者は離婚し、物理的な距離ができたにもかかわらず、夫からの精神的な支配から抜け出すことにとても苦労をしたといいます。

本書は、モラハラ夫の精神的支配から抜け出し、本当の自分を取り戻すための本です。

著者によると、精神的な支配から抜け出すために必要なのは、しっかりとした自分の「土台」を築くことだと言っています。しっかりと土台を作っておくことで、人生にどんな嵐がきても簡単に倒れることはないそうです。

その土台を築く方法として著者が提案しているのが、４つのステップと7つのワークです。

著者の問いに対し、じっくりと考えながら記入していくことは、「筆記開示」という心理療法の一つ。著者の伴走によりワークをすすめながら、自分を知り、自分軸を育てていくことで、本当の自分を取り戻していきます。大切なのは、素直さと変わりたいという気持ちです。

本書は、具体的にモラハラの例やモラハラ夫のタイプが提示されているので、「もしかしたら…」とか「つらい」と思ってる人は、まずは一読してみてはいかがでしょうか。（中山寒稀）

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