イライラしてしまう子どもの行動の原因は親にあるかも? 親が変われば、子どもも変わる
「子育ては、親育て」といって、親は子どもと一緒に成長していくと言われています。でも、毎日、子どもの行動に振り回され、イライラしたり不安になったり。子育ては、なかなかしんどいものなのです。特にコロナ禍で、外出もままならない今、なおさら子どもの行動にイライラしがち。しかし、そんなイライラしてしまう子どもの行動の原因は、もしかしたら親にあるのかもしれません。
子どもの困った行動の原因は次の3つのどれか(または複数)に当てはまるそうです。
“(1)親が子どもの「悪いモデル」になっている。 (2)親の言葉が耳に届かない精神状態になっている。 (3)子どもが親からの愛情に満足していない。”
本書の著者は、心理カウンセラーの水野優子さん。著者のカウンセリングルームには、年間1000人ほどの「子育てがしんどい」「イライラしてもう無理」と悩む親御さんや、子どもの暴力や不登校などの問題を抱える人が訪ねてくるそうです。
著者のカウンセリングでは、まず相談者の話に耳を傾け、親のどのようなかかわり方が子どものどんな問題につながっているかを明らかにして、解決するためのアドバイスをします。
著者が提案する解決方法は、親の言葉や態度、子どもへの対応をほんの少し変えるだけ。それにより、子どもは劇的に変わるといいます。
たとえば、よその子を叩いてしまった場合。
その場での対処法として、強く叱ったり、叩くなどの罰を与えることはよくないそうです。
まずは、手を出された子の安全確認をします。そして、親は手を出した子に「叩かれた子は痛い」「大好きなあなたが人を叩いて、お母さんは悲しい」と伝えます。大切なのは、その場ですぐに叱らないこと。そして、相手に謝罪をさせます。そのあと、2人きりになれる場所で、子どもから叩いた理由を聞き、反論せずに共感する。最後に「あなたの気持ちはわかったけど、叩くのは絶対にダメ」と強調して終わります。
さらに、叩いてしまう根本的な原因も変えていくことも大切です。すぐ手が出る理由として、次の2つがあります。
“(1)自分の感情を表現する方法がわからない。 (2)手を出したことで何か成功体験があった。”
これらは、気持ちを伝える方法や「叩いても思い通りにならない」ことを教えるなど、普段の親子のかかわり方で変えていくことが可能です。
親と子の歯車の食い違いは、エスカレートしてしまうことも。親は「子どものため」と思えばこそ、曲げられません。でも、ほんの少し冷静になって、子どもへの対応を変えることはできるはず。本書には、さまざまな「子どもの困った行動」の対処法が紹介されています。子どものことを思えばこそ、悩んでいる親御さんにおすすめです。(中山寒稀)
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