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2020 年 06 月 27 日

明日から会社に行かなくていい 退職代行マニュアル

著者:

桐畑 昴

出版社:

扶桑社
実用書

退職代行サービスって、どんなお仕事?

ここ数年、メディアで「退職代行サービス」が話題になっています。サービスが浸透しつつあるものの、マスコミで取り上げられるたびにサービスの利用に賛否両論があるのも事実。本書では、「なぜ、退職代行サービスを利用するのか」から始まって、「そもそも、どんなサービスなのか」「法律上の問題はないのか」など、知っているようで知らない、その実情を現役退職代行サービスの代表が明かしています。

退職代行サービスとは、退職希望者と勤務先の橋渡し役。依頼を受けた代行業者は、本人に代わり勤務先に退職に関する連絡をします。本人は退職届を勤務先に郵送することで、意思表示。その後、必要な連絡事項があれば、代行業者が間に入り、それぞれに伝えるというもの。その結果、本人は勤務先に行くことも、上司と会話をすることもなく退職することができます。ちなみに、退職代行は、退職の交渉をするわけでも、退職の意思表示をするわけでもありません。ただ、退職代行という第三者がいることで、話をスムーズに進めることができるそうです。

著者の会社で行っている退職代行サービスの流れは、次のようになります。

“1 依頼者の情報と料金支払いの確認(正式な依頼)

2 指定の日時に勤務先へ電話

3 依頼者が退職届を送付(貸与物の返却なども含む)

4 退職届が到着

5 勤務先が退職に関する書類(離職票など)を送付”

この中で、いちばん重要なのが、2の勤務先への電話。ここでは本人が退職届を郵送したことを伝えます。そして、あくまでも自分は、依頼を受けて電話をしていることを理解してもらうのが大切なのだそうです。退職の意思表示自体は「非弁行為」になり、法律違反になる可能性があるため、著者の会社では行っていないとのこと。あくまでも本人による退職届の提出が意思表示になります。

時には、電話口で、勤務先から怒りをぶつけられることも。そんな時は耳を傾け、ひたすら「申し訳ございません」と謝り続けるとのこと。代行業者に怒鳴るとすっきりするのか、「わかったよ」と受け入れてくれることがほとんどだそうです。退職代行は、叱られ屋でもあるのです。

本書で紹介しているのは、あくまでも著者の桐畑氏が運営している「ONE-BYE」の対応です。退職代行が急増している今、業者によって対応に差があるため、信頼できる業者か、そうでない業者か、慎重に選ぶことが大切です。

会社をやめたくてもやめられないなどの退職のトラブルは、ここ10年で2倍になっているそうです。「退職できない」と悩んで時間をロスするよりも、代行業者を使ってスムーズに次のステップ進み、気持ちも労力も傾けたほうが合理的なのかもしれません。(中山寒稀)

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