single-column_book.php
2020 年 06 月 02 日

分野をまたいでつながる高校物理

著者:

三澤 信也

出版社:

オーム社
参考書

発想を変えれば、物理の本質が見えてくる!

理系の学生でも、好き・嫌い、得意・不得意が極端に分かれるのが、物理。分野ごとに全く異なる理論で考えなければならない上に、煩雑な計算もあり、苦手だと思えば思うほど、伸びにくいようです。しかし、希望の大学を受験するためには、避けて通れないという生徒さんも多いでしょう。

高校で物理を教えている著者が紹介するのは、「分野横断的な解法」。一つの解法を身につけることで、他の分野でも活用できるため、効率よく物理を学ぶことができます。

例えば、ベクトル。「剛体のつりあい」、「2次元衝突」(力学分野)、「ドップラー効果」「波の合成」(波動分野)、「荷電粒子の運動」、「交流回路」(電磁気学分野)などは、全く異なる現象です。しかし、これらは一般的である煩雑な数式を使った解き方でなくても、ベクトルを使うことで、よりラクに解くことができます。また、例題に記載されているQRコードを使うと、YouTubeで現象のシミューレーション動画の閲覧が可能。

そのほか、第2部で紹介するのは、視座を持つことで、現象を把握する方法です。異なる視点から状況を把握したり、現象から規則性を見出すなど、想像力やちょっとしたコツを身につけることにより、問題が解きやすくなります。

一つの解法でいろいろな問題に応用できることはもちろん、今までとは異なる視点から問題を考えることで、より物理の理解が深まり、興味を持って学ぶことができそうですね。(中山寒稀)

【ご購入はこちら▶】分野をまたいでつながる高校物理

【おすすめの記事▶】おとな数学塾

【科学・勉強の本を出版するなら▶】出版企画をお持ちの方へ

【本を出版したい人のために▶】セミナーのご案内

分野をまたいでつながる高校物理