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2018 年 11 月 15 日

愛されてしっかり稼ぐ! セルフブランディング起業術

著者:

飯沼 暢子

出版社:

同文館出版

自分らしく咲くための成功法則

起業して、好きなことを仕事にする。誰もが一度は憧れたことはあるのではないでしょうか。

でも、その成功率は6%と言われており、非現実的と考える方が多いと思います。筆者自身、痛感していますが、好きなことを仕事にすることは甘くはないのです。

本書の著者も、一度は夢破れたひとり。「食事を通じての美容家」として起業したものの、ブログを毎日書いても、セミナーを開いても、仕事ができるレベルにならず、月商5万円という現実に直面し、会社員に戻ることに。その経験から生み出したのが、お客様から愛されるセルフブランディング起業術。著者曰く、「人は商品そのものではなく、その背景にあるこだわりと目的に価値を感じて購入を決めます」とのこと。つまり、自分というブランドに共感し、引き寄せられる人がお客さまになる。そのためには、自分自身が追いかけられるロールモデルになる必要があるのです。

そんな、セルフブランディング起業に必要なのは、次の5つの力。

“(1)実現力:夢を描き、実現する力

(2)表現力:自分ができることを掘り下げ、それを表現する肩書きやコンセプトを生み出す力

(3)コミュニティ力:自分の商品の価値を魅力的に伝えてペルソナを引き寄せ、お客さまへと変化させるコミュニティの力

(4)商品企画力:自分らしさを結集し、お客さまへの最高の贈り物である商品を企画する力

(5)販売力:自信を持って高額商品を販売できる力“

これらのほとんどは、SNSを活用することでできるセルフブランディング術。個人の起業家にとって、費用負担が少なく、専門知識がいらないSNSは強い味方なのです。

そして、個人起業家ゆえの悩み。ある日突然、次のステップに進めなくなるという状態に陥ることがあります。著者はこれを「心の中に住む心配性の警備員が冒険の旅に出ようとしている主人公である自分を止めている状態」と表現しています。そんな時は警備員に問いかけてみます。「なぜ、私が外の世界に出るのを許してくれないの?」と。すると警備員からは様々な答えが返ってくるでしょう。それに対するあなたの答えは、次の3つ。

“「ありがとう。私が傷つかないように心配してくれたんだね」(感謝の表明)

「でも、私、この半年自分を見つめてけっこう成長したんだ」(自信の自己承認)

「私、傷ついてもいいよ。やりたいことがあるから」(勇気の表明)“

すると自然に行動できるようになるといいます。これは決して珍しいことではなく、起業していく段階で、いろいろなことが現実になっていくことにより、恐怖を感じてしまうために起こります。こんな時は自身のマインドセットの流れを変え、心の視点を動かすこと。

“叶えたいこと・成果、理想の未来に主眼を置く→そこに愛情を注ぎたいという願いが強くなる→行動できる”

やりたいのに動けないという状況に陥った時は、それまで不安な部分にあてていた焦点を自分がどうしたいのかという思い・願いに移すと、不安が消え、前に進めるようになるそうです。

女性ならではの起業の本。確かになぜその商品を選ぶのかと言われれば、安いものよりも、ちょっと高くても「これ」というものを選ぶことが多いような気がします。その理由が売っている人、プロデュースしている人の魅力であることも少なくありません。これから起業する人だけでなく、仕事でSNSを活用している女性には、そのノウハウと必要性を再確認できます。(中山寒稀)

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