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2018 年 04 月 26 日

2時間で丸わかり 仮想通貨の超入門書

著者:

鹿子木 健

出版社:

ぱる出版

「そもそも、仮想通貨って何?」知識ゼロから始める仮想通貨

最近、ニュースをにぎわせることが多い仮想通貨。莫大な額の仮想通貨が消失してしまったという事件もあり、そもそも見えないお金って信じられない。やっぱり、仮想通貨よりも現金が安心!という方も多いはず。でも、本当にそれで大丈夫でしょうか? もしかしたら、この先、仮想通貨がわからないでは済まない時代が来るかもしれません。本書では、「そもそも仮想通貨って何?」から始まって、そのノウハウや仮想通貨関連の事件の真相まで、初心者向けにわかりやすく解説しています。

2018年1月に起きたコインチェック事件では、大手仮想通貨取引所「コインチェック」から顧客から預かっていた仮想通貨「XEM(ネム)」約580億円分が流出しました。この事件は利用者にとって不可抗力の出来事で、防ぐことは出来なかったのでしょうか。

“今回狙われたのは、「個々人のウォレットに移さず、取引所に置いたままになっていた大勢が保有するXEM」のはずであり、個人のウォレットに1回1回資金を移動していれば、被害に遭わずに済んだはずです。”

コインチェックの管理体制の甘さもありますが、利用者側が、仮想通貨のシステムをしっかりと理解し、手数料や手間を惜しまずに自分の資産を自分で守るという自覚を持っていれば防げたのではないかと著者は言っています。

では、仮想通貨とは無関係でいれば安心なのでしょうか。著者は、これからますます仮想通貨が浸透してくと考えています。

“シナリオ1 中央銀行・銀行がなくなる

シナリオ2 中央銀行が仮想通貨を発行する

シナリオ3 銀行が仮想通貨を発行する“

「シナリオ1」では、仮想通貨が主流になっていくことで、中央銀行が発行する通貨の必要性が低下し、従来の銀行の役割であった通貨の管理、決済、送金、人や企業に対する融資が仮想通貨を使って自分で出来るようになります。そうなると、銀行が必要なくなっていくかもしれません。「シナリオ2」は、中央銀行が日本円の代わり、あるいは日本円と並行して仮想通貨を発行、流通させるのではないかということ。そして「シナリオ3」は、シナリオ2の流れで、既存の銀行がそのシステムを生かして仮想通貨を発行するようなことが考えられます。銀行がなくなることはないにしても、この3つのシナリオが混ざった形で仮想通貨は展開していくと本書では予想しています。

仮想通貨のノウハウもさることながら、仮想通貨を作っている側の話や実際に起こっている事件の真相が明かされており、仮想通貨に対する漠然とした不安を持っている人にとっては、それを解消する一助になるかもしれません。

著者曰く、これから自分の資産を守っていくためには仮想通貨の知識も必要になってくるとのこと。「知らない」「わからない」で困らないためにも、仮想通貨の知識は押さえておいた方がいいのかもしれません。

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2時間で丸わかり 仮想通貨の超入門書(鹿子木 健/ぱる出版)