「中国語なんて本当に簡単です」。本書の冒頭で、著者はそう断言しています。しかし、すでに学校で何年も勉強した英語ですら苦労している人間としては、文法も発音も全く分からない中国語なんて、とてもとても…というのが正直なところ。まずは、なんとか日常会話ができるようになって、専門用語が出てくる難解なビジネス中国語はその先……。
ところが、その先入観そのものが間違いなのだそうです。実は、日常会話を身に付けるよりも、ビジネスに的を絞って勉強するほうが、はるかに簡単だとのこと。
“試しに、自分が仕事で使っている日本語を書き出してみてください。30分もあれば、だいたいのことは書き出せてしまうと思います。もちろん、100%書き出すのは無理だとしても、上位二割の言葉が仕事の八割をカバーしていることに気づくでしょう。それならば、日常業務に必要な表現はほぼ簡単に習得できます。”具体的にビジネス中国語を身に付けるために必要なのは、選択と集中。著者は、戦略的に学ぶために重要なポイントを次のようにあげています。
“・予習
・作文
・独り言
・中国語看板発音法”
中国語習得のポイントは、文法と発音攻略。そのために、この中で著者が特にすすめている方法が「作文」と「独り言」になります。
学んだ文法や単語を「作文」によってアウトプットすることで、自分のニーズに合った形に置き換え、さらに、「独り言」によって、目の前の状況を中国語に直し、文法や表現力、正しい発音が身についていきます。
留学するだけでは中国語が身につきません。留学中の環境のあり方、語学脳の話から、大人が語学を取得するための論理的思考の学び方まで、より効率よく、短期間に中国語を取得するための、「コツ」が紹介されています。
それぞれの学習方法で「これを実践することで、どんな効果があるか」がはっきりしているので、具体的な目標が見えたり、達成感を味わえたりするのではないでしょうか。すでに中国語を学び始めている方でも、アプローチを変えるために、試してみる価値はあるかもしれません。(中山寒稀)
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