中学受験を控えている子どもの悩みの1つに、国語の長文の勉強法があるのではないでしょうか。苦手だけど、何をどう勉強していいかわからない。親が教えようとしても、答えはわかっているのに、その理由が説明できない。結局、とにかくしっかりと文章を読み込みなさいの一言で終わりになってしまう。国語の長文、特に説明文はとっつきにくい単語が出てくることも多く、なかなかの強敵なのです。
格段に説明文の読解力が上がるという方法を提案しているのは、現役の高校国語教師である、本書の著者。7匹のスケモン(助っ人モンスター)を手に入れることで、説明文読解のコツを手に入れていきます。
その方法の1つとして、文章内の言葉に注目します。
“1.逆接ポイント
2.打消しポイント
3.まとめポイント
4.気持ちポイント”
この4つのポイントがあらわしているのは「特定の言葉」。その言葉を見つけることで、説明文の筆者が言いたいことがわかるようになります。
例えば、逆説ポイントを教えてくれるスケモンは「ギャクッチ」。逆接ポイントをチェックし、筆者の言いたいことを見つけてくれます。逆説ポイントとは、「だが」「しかし」「ところが」のような逆説の接続詞のこと。
“筆者は逆接を使って一般論を否定したり、他と比較することで自分の意見を述べている。そのため、逆接表現(逆説ポイント)があったら、その次には「筆者の言いたい部分」がある場合が多い。”本書は、説明文の読解のコツがまんがで理解できるようになっています。読解力に不安を持つ受験生には、とても分かりやすいのではないでしょうか。また、説明文の解き方を教えるために難儀していた親にとっても、理論づけて教えるポイントが見えてきます。(中山寒稀)
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中学受験 まんがで学ぶ! 国語がニガテな子のための読解力が身につく7つのコツ(説明文編)