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2016 年 12 月 30 日

1億円貯まったので、会社を辞めました。

著者:

坂口一真

出版社:

自由国民社

年収600万円。退職金、早期退職上乗せ金を合計し、マンションのローンを完済しても、貯金が1億円を上回っていました。そこで著者は「何か違うことをやってみたい」とあこがれの早期退職を実行に移すことに。当時、著者は51歳。決して、カツカツの節約生活をして1億円を貯めたわけではなく、自分らしく、マイペースを貫いたからこそ、楽しく貯めることができたそうです。

意外にも、著者は海外旅行にたびたび出かけています。海外旅行の費用は航空券が占める割合が多くなっています。物価が安い地域に長期に滞在することで、生活費を安く済ませることになるため、逆に海外旅行に行くことで費用を抑えることになるのです。

国内旅行であっても、ホテルを「豪華で快適」から「リーズナブルだけど、快適で楽しい」にシフトするだけでお金が貯められるように。例えば、お風呂がないので温泉への送り迎えがある宿、夕食が終わると貯金箱にカンパを入れて、延々と飲む宿など、日本でも不思議でおもしろい宿はたくさんあるそうです。 

服は、決して流行を追わないことが大切。テレビなどで紹介される流行をあえて避ける、バーゲンは流行の終わりを売っているので利用しない。そして、自分が気に入った服を探し、長くローテーションすることをすすめています。また、会社員の制服ともいえるスーツは、品質がいい高級品の方が、長く着続けることができるため、お金を貯めることにつながっていきます。

 “「自流生(じりゅうせい)」という言葉(造語)で一くくりにまとめても良いほど、自分流に生きて行けば自然に貯まっていく、という内容を中心に書いてきました。それは周囲の影響を受けずに、「同化」や「見栄」、「不安」などをなくしてしまえば、簡単に自分らしい快適な生活を過ごせるということだと思います。”

著者が実行する「お金を貯める」方法は、我慢をするわけではなく、楽しみ方を少し変えるだけで、自然とお金は貯まっていくという考え方。改めて、「楽しむにはお金が必要」という認識が固定観念であることに気づかされます。お金の価値に振り回されない著者の生き方には、見習うべきものがあります。(中山寒稀)

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1億円貯まったので、会社を辞めました。