著者は、高校在学時にお子さんを出産、結婚するものの、やがてシングルマザーとなった公認会計士。結婚時代は決して裕福な生活ではなく、ワーキングマザーになってからもずっと節約生活を心がけてきたそうです。ただし、「息子の姉ぐらいに見えるほどキレイなままでいること」が目標なのだとか。
そんなシンママ公認会計士の節約術は、「安い」にこだわったものばかりではなく、「コストパフォーマンス」や「時給に換算したら?」など、いそがしいワーキングマザーならではの感覚も入っています。
例えば、おしゃれには欠かせないマニキュア。自分でマニキュアを塗る方法と、お店でネイルをつけてもらうのはどちらが安いか。1回の値段で比べれば、もちろん自分で塗る方が安くなります。ところが、マニキュアは週1回の塗り直しが必要で、時間がかかる。しかし、お店でネイルをしてもらうと、月に1回お店に行って付け替えるだけ。もし塗り直しにかかる時間を時給1000円で働いたと考えると、圧倒的にお店でネイルをつけるほうが安くなるのだそうです。また、ネイルの方は強度が高く、お料理をするときに、異物混入がしにくいというメリットもあります。
その他、忙しい女性ほどマツエク(マツゲエクステ)がお得、国民年金の節約術、着回しがきく衣類購入方法など、様々な視点で節約術を公開しています。
公認会計士、主婦の目線、母親の目線、そして、素敵女子を目指す1人の女性の目線など、様々な角度から考えている節約本です。節約術というと、「いかに安く済むか」ばかりを考えがちですが、ワーキングマザー視点で手間を時給に換算する、また1回にかかる費用だけではなく、数か月、数年単位で考えることで、節約の効果が逆転することも多くあります。
著者のモットーは、「節約・キレイ・時短」とのこと。節約を言い訳にして、自分に手を抜かない生き方は見習わなければいけないと痛感しました。(中山寒稀)
シンママ公認会計士だから言えるこっちを選べば1円でも得!節約体験77