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2016 年 10 月 08 日

塾では教えてくれない 中学受験 親の鉄則

著者:

梅津貴陽

出版社:

風鳴舎

中学受験は「親の受験」と言われています。子どもをどうサポートするかが大切なカギを握るそうです。では、具体的に親はどうサポートするべきなのか? 本当に親は、子どもの中学受験を理解しているのか? 中学受験の現実や等身大の子どもに向き合い、そんな問いに答えているのが本書です。

実際に著者のお子さんが中学受験の際、親子で顔面蒼白になってしまった経験をしています。順調に右肩上がりで成績が推移していたにも関わらず、小学校6年生の秋という時期に、志望校の合格率20%以下という、最も低い判定を受けてしまったのです。そこで、一念発起し、塾任せにしていた子どもの勉強を大幅に見直すことで、奇跡のV字回復。その結果、当初の志望校よりも偏差値を上げた中学校に合格させることができました。では、どうやって見直せばいいのでしょうか。

決して難しい勉強をさせるわけではありません。例えば、教科別の弱点克服法。国語の読解力が必要な問題では、勉強のやり方自体、どうやっていいかわからないという人も多いでしょう。特に登場人物の心理を問われると、大人が考える以上に子どもにとっては、難しいとのこと。

そこで著者が勧めているのが、マンガの『ドラえもん』です。

“親子で一緒にマンガを開き、主人公やその家族たちの悲喜こもごもの心理を、子どもたちにインタビューするのです。たったそれだけで読解力はぐんと付きます。”

しかし、著者は決して塾を否定しているわけではありません。

“その問題のどこがどのように本人が理解できないでいるのかを的確に分析して教えてもらう必要があるのです。その意味でも塾の先生というプロの存在は大きいのです。”

どうしても中学受験は塾任せになりがちですが、親がしっかりと子どものことや受験のことを理解し、向き合うことが大切。子どもの個性を理解した上で、親と塾の役割分担をすることが必要になるようです。その結果、子どもにとって効率がよい勉強につながっていくようです。

受験で親が陥りがちな落とし穴や、子どもの目線に立った受験勉強がわかりやすく書かれています。もしかしたら、親は子どものことをもっと知ることが、伸ばすコツなのかもしれません。(中山寒稀)

塾では教えてくれない 中学受験 親の鉄則