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2016 年 05 月 12 日

手紙を書いてマスコミにPRする方法 “想い”をこめた「お手紙プレスリリース」で心をつかむ!

著者:

坂本宗之祐

出版社:

自由国民社

自分がやっている社会活動が新聞に取り上げられるなんて、夢のまた夢なんて思っていませんか? 本書によれば、有名人が参加していたり、大規模なイベントでなければ、取材してもらえないというのは、勘違いなのだそうです。効果的に自分の活動を知ってもらうことで、新聞に掲載してもらうことができるとのこと。

まず、その活動をマスコミに知ってもらうためには、「プレスリリース」が必要になります。「プレスリリース」とは、報道関係者に向けた発表のこと。その基本的な知識と、ノウハウをまとめたのが本書です。11年間の新聞記者生活を経験した著者が、記者の心を動かすプレスリリースのコツを伝授します。

 

記者は、どのようなプレスリリースに記者は魅力を感じるのでしょうか。

 “社会の役に立つか?人の心を打つかどうか? それがマスコミ記者が報道するひとつの大きな基準です。お金ではないのです。記者たちは、報道を通じて「世の中を良くしていきたい」という思いを強く持っています。逆に、「宣伝」にはきわめて冷やかです。”

つまり、社会貢献のために真摯に仕事に取組み、その想いを込めたプレスリリースであれば、記者の心を動かすことが可能ですし、そのようなつながりを求めているとのこと。逆にマスコミを宣伝に使おうとするあざとさを感じるプレスリリースは、そのままごみ箱に直行してしまうそうです。

そこで著者は想いを込めた「お手紙プレスリリース」を提案しています。次のポイントを抑えることで、強い想いを効果的に伝えることができます。

  1. 社会の現状……あなたがやる活動と、世の中の関わりについて説明する

  2. 活動の動機……世の中をより良くするために、あなたが使命感を持ってやること

  3. あなたのストーリー……それをやるに至るまで、どんな経緯があったのか

  4. あなたの決意……あなたの取り組みを通じて、「こういう世の中にしたい」というビジョン、夢を伝えます

1~3の項目を踏まえた上で、4の将来のビジョンを語ることになるので、わかりやすく、強い説得力を持つことができます。

他にも、必ず読んでもらえるプレスリリースの送り方「名指し」アプローチや、イベントの「告知記事」で掲載確立アップなど、元新聞記者だからこそわかる使いたくなるプレスリリースのコツが満載です。

私自身、新聞記者には縁がないと思ってきましたが、新聞記者もまた、一般の方との縁を求めているとは驚きの事実でした。読後、新聞を読む際に、記者はなぜこの記事を選んだのか、紙面には載っていない興味をそそられます。(中山寒稀)

手紙を書いてマスコミにPRする方法 “想い”をこめた「お手紙プレスリリース」で心をつかむ!