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2016 年 04 月 21 日

冷蔵庫さえ片づければ、なにもかもうまくいく

著者:

大野多恵子

出版社:

竹書房

「今年の抱負」や「今年実行したいこと」に、毎年のように上位にランキングするのが「整理整頓」や「片付け、掃除」なのだそうです。でも、同じようなことで毎年悩むのはなぜなのか。それは、「解決していない」ことに他なりません。

ハッピー冷蔵庫アドバイザーである著者によると、ある一か所を徹底的に片づけることによりスッキリとした気持ちよさを体感でき、他の場所もきれいしたくなるという流れができるとのこと。それにより、最終的に暮らし全体が変化していくのだそうです。そこで、片付かない悩みを抱える方に提案しているのが、まず「冷蔵庫を片づける」こと。

確かに冷蔵庫は、毎日何度も開ける場所ですし、機能的に使いやすくしておきたい部分でもあります。一方で生活感にあふれ、物をため込みやすい場所でもあります。せっかく片づけても、気が付けば元通りという経験がある方も多いのではないでしょうか。冷蔵庫は使用回数が多いため、キレイを維持することも難しいのです。

そこで「ハッピー冷蔵庫の八か条」を守ることで、冷蔵庫のキレイをキープできるとのこと。

 

“1.定位置を決める

2.空間を取る

3.透明な容器を使う

4.下段を空けておく

5.棚板をはずす 思い込みをはずす

6.野菜室、冷凍庫は「立てる」

7.買い物メモには「今あるもの」も書く

8.毎日の料理は「サルベージ力」“

見やすく、使いやすい工夫をし、それでも余った食材をサルベージ(救い出す)力で無駄を出さない冷蔵庫にすることができます。「保存」する場所から、「使う」場所に進化したハッピー冷蔵庫になると、在庫が適正量でまわるようになり、その自信が自己肯定感にもつながっていくそうです。

冷蔵庫は現在の生活と心のバロメーター。よく使う場所にもかかわらず、使いにくい状態のまま使っていれば、さらにストレスがたまります。「暮らしの土台」という言葉に納得しました。考えるよりも、とりあえず行動したくなる一冊です。(中山寒稀)

冷蔵庫さえ片づければ、なにもかもうまくいく